種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート連層耐震壁の曲げ変形性状と部材モデルについて |
副題 | |
筆頭著者 | 荒井康幸(室蘭工業大学) |
連名者1 | 荒川卓(室蘭工業大学) |
連名者2 | 溝口光男(室蘭工業大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 2 |
先頭ページ | 563 |
末尾ページ | 568 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 連層耐震壁を含む鉄筋コンクリート建物の地震時における挙動を正確に把握するためには、耐震壁の変形性状をできるだけ忠実に表現できる適切なモデルを作成する必要がある。耐震壁の弾塑性曲げ変形挙動を解析する方法としては、材軸直交分割法や壁材軸に沿う曲率の分布形を仮定する曲率直線分布法などがある。これら平面保持の仮定の下で構成式を組み立てる方法の他に、耐震壁を各種のバネの組合せとしたモデルが考えられているが、実験データと直接対応させて作成されたモデルは見当らないようである。本報告では、耐震壁の曲げせん断実験を行った前報の実験資料を用いて曲げ変形性状に関する検討を行い、その結果に基づいて連層壁付きフレームの構造解析用部材モデルを作成したので報告する。 むすび 連層壁付きフレームの構造解析用部材モデルを作成することを目的として、曲げせん断力を受ける耐震壁の曲げ変形性状について検討を行った。その結果、曲げひび割れ後の変形は、繰返し載荷時も含めて圧縮側柱脚を中心とする回転変形と見なすことができたので、柱・はりなどに用いられている材端バネモデルの回転中心を圧縮側柱脚に設けた部材モデルを作成した。回転バネの降伏時回転角は、たわみ性分布の仮定により降伏時曲率から求められるが、これに関する実験資料の蓄積が必要である。今後、シアスパンが変化する場合についての検討も必要であるが、簡便な本報の部材モデルは連層壁付きフレームの弾塑性解析に有用であると考える。 |
PDFファイル名 | 012-01-2094.pdf |