種別 論文
主題 マクロモデルによる単独耐震壁の弾塑性解析
副題
筆頭著者 小野里憲一(学院大学)
連名者1 望月洵(工学院大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
2
先頭ページ 575
末尾ページ 580
年度 1990
要旨 はじめに
連層耐震壁の靱性設計法を確立するために、強度と変形に関する解析的研究が実験的研究とともに積極的に行われている。強度については、極限解析法にもとづくマクロモデルによる解析的研究によって、かなりなところまで最大強度を評価できるようになっている。一方、変形については、有限要素法による解析法を確立するための平面応力場にあるRC平板の構成則に関する実験的研究、平石および塩原による簡略化された置換モデルによる変形解析、そして強度評価に用いたマクロモデルに構成則を導入した井上らの弾塑性解析などが試みられている。しかし、いずれの解析も、大要、実験の包絡線を追跡しているとしているが、研究の途中であることは否めない。筆者らは、文献でトラス置換されたモデルを用いて弾塑性解析を試みているが、荷重増分の解析のため、隈界変形角と最大強度以降の性状を的確には捉えていない。その後、筆者らは文献で、側柱のせん断抵抗と壁板のスリップ破壊強度を導入したマクロモデルを提案し、これがせん断破壊モードまたは曲げ破壊モードで終る連層耐震壁の最大強度の解析に妥当であることを示した。本研究は、このマクロモデルを用いて連層耐震壁の一層を想定した単独耐震壁の変形を捉えることを目的としている。このため、マクロモデルに簡略化された構成則を導入して変位増分の解析を行い、解析と実験の包絡線を比較することにより構成則を検討する。
結び
本研究では、マクロモデルを用いて連層耐震壁の一層を想定した単独耐震壁の変形を捉えることを目的として、筆者らのマクロモデルに簡略化された構成則を導入して弾塑性解析を行い、解析と実験の包絡線を比較することを試みた。解析に用いた試験体の諸性質の枠内で次の結論を得た。(1)圧縮ストラットの構成則としてモデル2が妥当である。(2)モデル2の歪限界としてεu=0.003程度が妥当である。(3)極限解析にもとづく最大強度は、弾塑性解析にもとづく最大強度と同じ程度である。
PDFファイル名 012-01-2096.pdf


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