種別 論文
主題 多数回繰り返し荷重を受ける合成床スラブの端部補強に関する実験的研究
副題
筆頭著者 杉山秀徳(長崎大学大学院)
連名者1 小森清司(長崎大学)
連名者2 永藤政敏(長崎大学)
連名者3 山下正吾(富士ピーエスコンクリート)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 609
末尾ページ 614
年度 1990
要旨 はじめに
PC板埋設型枠(PC板)を用いた合成床スラブは、従来のRC床スラブと比較して、耐力およびたわみ性状が優れている反面、多数回繰り返し荷重を受ける場合、固定端部においてひびわれが1箇所に集中する等、RC床スラブではみられなかった特性があることを既に報告している。本論文では、多数回繰り返し荷重を受ける合成床スラブの固定端部の力学的性状を把握し、補強方法を研究する目的で、280万回〜300万回の多数回繰り返し載荷実験を行なった。
まとめ
(1)PC板埋設型枠(PC板)を用いた合成床スラブでは、動的な載荷により、固定端下部においてPC板の端面と現場打ちコンクリートとの付着面が剥離して空隙部分が生じ、端部下面からスラブ上面へ向かってひびわれが伸展する現象が、PC板の形状の如何に拘らずみられる。(2)固定端下部における空隙部分の影響は、チャンネル形のPC板を用いた試験体において著しく、荷重〜たわみ性状、コンクリートのひずみ等の諸性状に顕著に現れる。(3)下面が平形のPC板を用いた合成床スラブは、リブ部を有するPC板を用いたものと比較して、固定端下部における空隙部分が小さく、良好なたわみ性状、ひずみ性状、およびひびわれ性状を示す。(4)溝部補強筋は、端部における空隙部分の制御に関して著しい効果を発揮し、D13程度の補強筋を配することにより、空隙部分の幅の絶対値を1/2以下に低下させ、PRC指針による推奨値0.2mmを満足することができる。従って、チャンネル形をしたPC板を埋設型枠に用いた合成床スラブでは、多数回繰り返し荷重を受ける場合においては、端部に溝部補強筋を配してPC板の端面と現場打ちコンクリートを連結させることが必要不可欠であるという結論を得ることができた。
PDFファイル名 012-01-2102.pdf


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