種別 論文
主題 RC造外部柱・梁接合部内折り曲げ梁主筋の定着補強に関する研究
副題
筆頭著者 林和也(フジタ工業)
連名者1 狩野芳一(明治大学)
連名者2 寺岡勝(フジタ工業)
連名者3 藤原敏夫(フジタ工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 657
末尾ページ 662
年度 1990
要旨 はじめに
RC造の外部柱・梁接合部内に梁主筋を90°折り曲げ定着する場合、特に高層建物のような太径で多量の配筋を必要とする場合においては、接合部内の配筋状態が非常に繁雑化し、施工上の問題となっている。また、プレキャスト工法においてU形定着とする場合、梁主筋を尾長部で溶接する必要が生じ、高度な鉄筋加工精度および施工精度が必要となる。そこで、折り曲げ主筋が交錯しないよう、尾長部の短い90°折り曲げ主筋の定着部に補強を施すことにより、定着性状の改善が図られ、簡単で施工し易い梁主筋の定着方法が得られると考えた。本研究は、この方法の力学的な有効性を検証することを目的とし、従来良く用いられているU形定着法との力学性能を加力実験により比較、検討した結果を示す。尚、本研究の一部は、文献に示している。
まとめ
以上の検討結果を要約すると以下のようになる。(1)尾長部の短い梁主筋を外部柱・梁接合部内に90°折り曲げ定着し、定着部に補強筋を施すことにより、U形定着する場合と同等以上の定着耐力が確保できることが知れた。(2)SFRCを接合部に用いることにより、接合部のせん断耐力や梁主筋の付着・定着性能が向上することが知れた。(3)梁主筋の定着性能が良好な場合、梁は優れた履歴性状を示すが、主筋のひずみ硬化により梁の強度が大きく上昇し、各部のせん断応力度レベルが厳しくなると共に、接合部のせん断破壊をもたらす場合がある。従って、靭性指向の梁崩壊型の架構を設計する場合には、この点に注意し、外部柱・梁接合部は、せん断応力度をDτju=0.16Fc程度以下に押える必要があると考えられる。
PDFファイル名 012-01-2110.pdf


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