| 種別 | 論文 |
| 主題 | トラスモデルによる鉄筋コンクリート部材の塑性変形能解析に関する研究 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 山中将（大成建設） |
| 連名者1 | 町田篤彦（埼玉大学） |
| 連名者2 | 睦好宏史（埼玉大学） |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 12 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 737 |
| 末尾ページ | 740 |
| 年度 | 1990 |
| 要旨 | はじめに 鉄筋コンクリート(以下RC)構造物の耐震設計において、RC部材の塑性変形能あるいは靱性を正確に把握する必要性が増している。現在まで数多くの実験結果をもとに様々な塑性変形能算定式が提案されているが、これらは多くの実験結果より回帰したいわゆる経験式であり、理論的に、軸方向鉄筋降伏後にせん断破壊を起こす機構や塑性変形能を説明できるものは皆無である。本研究は、RC部材が繰り返し載荷を受ける場合の破壊機構を解明し、ひいては塑性変形能を解析的に明らかにできるモデルを提案しようとしたものである。 まとめ (1)本研究で提案したモデルによれば、軸方向鉄筋の降伏後曲げひび割れが進展し、帯鉄筋の降伏・破断によりせん断耐力を失って破壊にいたる過程を再現することが可能である。(2)帯鉄筋以外の受け持つせん断力に対し、繰り返し載荷による応力低下を考慮することにより、RC部材が曲げ降伏後の繰り返し載荷によるせん断耐力の低下を表現することが可能である。(3)引張鉄筋比が靭性率に及ぼす影響については、本提案モデルによる解析結果は実験結果とよく一致しており、モデルの有用性が示された。(4)帯鉄筋比、せん断スパン比の影響については定性的には実験結果とよく一致しているが定量的には若干の相違点がみられた。また、コンクリート強度の及ぼす影響に関しては、解析によって得られた結果は既往の実験結果とは全く逆の傾向を示した。これらについては、圧縮ストラットの材料レベルでの挙動(応力低下率)が正確にモデル化できなかったこと、剛性(断面積)の算定方法に問題があったと思われる。なお、本研究は埼玉大学大学院における修士論文をまとめたものである。 |
| PDFファイル名 | 012-01-2124.pdf |