種別 論文
主題 曲げ破壊型RC橋脚における鉄筋座屈モデルによる靱性解析
副題
筆頭著者 島弘(徳島大学)
連名者1 伊藤圭一(清水建設)
連名者2 水口裕之(徳島大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
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先頭ページ 741
末尾ページ 746
年度 1990
要旨 目的
RC橋脚が交番繰返し荷重を受ける時、曲げ降伏後、終局状態をむかえ、耐力が低下し始める。RC橋脚の耐震性を評価しようとする時、その復元力特性において、どこで耐力が低下し始めるかという耐力の低下点を明確にすることが重要である。現在、繰返し荷重を受けるRC橋脚の靭性評価の方法として、靭性率算定式が提案されている。これらは、鉄筋比、コンクリート強度などの部材特性を代入することにより、靭性率が算定できるものである。しかし、これらは、小さな模型供試体の実験結果を統計処理することにより得た実験式であるため、RC部材内に生じる耐力低下に至る破壊メカニズムを把握したものではなく、寸法効果などの影響により実構造物への適用性に関して疑問がある。筆者らは、曲げ破壊型RC橋脚における靭性の決定要因が、曲げ引張降伏して引き伸ばされた主鉄筋が再び曲げ圧縮力を受けた時に生じる座屈であることを実験的に明らかにした。本研究では、この現象を考慮して、主鉄筋の座屈をモデル化することにより、座屈点を明らかにし、解析的に靭性算定を可能にしようとするものである。すなわち、繰返し荷重を受けるRC橋脚の耐力低下を含めた荷重−変位履歴関係を解析的に求めるものであり、本モデルによる靭性算定の精度に関して、既往の実験結果と比較することにより検証を行った。
結論
(1)交番繰返し荷重を受けて曲げ破壊するRC橋脚の靭性解析を、主鉄筋が座屈しようとする力と座屈に抵抗する力が等しくなった時に主鉄筋が座屈して耐力が低下し始めるという考え方を用いて行った。(2)靭性率に対する解析結果と既往の実験結果は、ほぼ一致しており、この方法を用いることにより、靭性を解析的に求めることが可能である。
PDFファイル名 012-01-2125.pdf


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