種別 | 報告 |
主題 | 若材令コンクリートの強度推定法 |
副題 | |
筆頭著者 | 宇野洋志城(佐藤工業中央技術研究所) |
連名者1 | 弘中義昭(佐藤工業中央技術研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 225 |
末尾ページ | 230 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 現在シールド工法の分野では、セグメントの代りに場所打ちコンクリートを使用するECL工法の開発が進められている。その1つに、覆工体を鉄筋コンクリートとし、リング毎に打設したコンクリートを加圧しながらシールドを推進するシステムがある。この種のシステムでは、推進加圧することによりテールボイドにコンクリートが充填され、周辺地盤のゆるみ等の悪影響を少なくできる特長を有するが、リング毎に鉄筋、内型枠組み立て等の作業に伴い妻型枠であるプレスリングの脱型が必要となり、脱型時期の判定が品質、工程管理上重要である。通常、脱型時におけるコンクリートの強度管理は打設後の経過時間および強度管理用供試体(現場養生)による圧縮強度をもとに行っているが、施工管理上は現場コンクリートによる直接的な強度管理が望ましい。しかし、若材令時における極めて低強度のコンクリートの非破壊的な現場強度推定方法として規格・規準化されたものはない。圧縮強度10kgf/cm2程度の低強度を対象とした試験としては、土質分野における貫入方式、回転方式等が規格・規準化されているにすぎない。本報告は、若材令コンクリートの強度推定法の確立を目的とし、貫入方式による圧縮強度推定の可能性について室内実験により検討を加えたものである。 おわりに 若材令時における現場コンクリートの非破壊的な強度推定法を確立することを目的とし、貫入方式による圧縮強度推定の可能性について室内実験により検討を行なった。その結果、粗骨材の有無が推定精度に及ぼす影響を取り除くことはできないが、半径R=50mmの半球を取付けた貫入試験装置をコンクリート表面に垂直に押し当てて荷重10kgfを載荷する場合には、コンクリート表面に生じるくぼみの径と圧縮強度との間に強い相関関係があることがわかった。今後は、荷重30kgfを水平方向に載荷するために貫入試験装置を機械的に改良する等、推定精度の向上を図る必要がある。 |
PDFファイル名 | 012-02-1037.pdf |