種別 報告
主題 海洋環境下に2年間暴露したコンクリートの性状について
副題
筆頭著者 杉田英明(九州電力総合研究所)
連名者1 御手洗泰文(九州電力玄海発電所建設所)
連名者2 永松武教(西日本技術開発調査部)
連名者3 藤本浩(西日本技術開発調査部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 471
末尾ページ 476
年度 1990
要旨 まえがき
海洋環境下における鉄筋コンクリート構造物は、潮風等により海塩粒子が飛来・浸透し、経年とともにコンクリート内部に塩分が蓄積される。これらの塩分によって鉄筋の腐食が著しく促進され、かぶりコンクリートにひびわれが生じて表面が剥落するなどの被害が多く見受けられる。本研究は、このような環境下における鉄筋コンクリート構造物の塩害劣化抑制対策の確立を目的として、各種の暴露供試体を海洋環境下に設置し、外部からの浸透塩分量、自然電位による鉄筋腐食の推定、コンクリートの劣化過程、各種塗装材及び補修材の防食効果の追跡調査を行っているものである。暴露実験は、昭和61年9月より開始し、暴露を平成9年までの11年間を予定しているが、今回は暴露後2年目までに得られた結果について報告する。
まとめ
この種の暴露調査は、長年月を経てはじめて結果が得られるものであるが、暴露後2年目までの調査結果からは以下のことがいえる。1)海洋環境下においては、外部からの塩分浸透が多いため、かぶり厚さが小さいと短期間で鉄筋の腐食が進行し、構造物の耐久性に多大な影響を及ぼす。したがって、十分なかぶり厚さの確保が必要である。2)塩分の浸透量は、水セメント比が大きくなると多くなる傾向にある。したがって、水セメント比を小さくし、コンクリートを緻密にすることにより鉄筋腐食の進行をある程度抑制できるものと考えられる。3)PIC板型枠及び今回使用した各種塗装材ならびに補修材料は、防食効果に優れているとともに中性化抑制、塩分の浸透抑制に効果的である。ただし、一般のモルタル補修については中性化及び塩分浸透の抑制が他の補修材に比べて劣っている。
PDFファイル名 012-02-1080.pdf


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