種別 報告
主題 35年間暴露したスラグ高含有セメントコンクリートの性状
副題
筆頭著者 長尾之彦(新日鐵化学高炉セメント技術センター)
連名者1 近田孝夫(新日鐵化学高炉セメント技術センター)
連名者2 富沢年道(新日鐵化学高炉セメント技術センター)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 633
末尾ページ 638
年度 1990
要旨 はじめに
セメントコンクリートの特徴の一つは、耐久性が大きいことである。この点に関して、古くから試験体を用いた長期試験または長年月経過した構造物の調査結果が、数多く報告されている。一方、構造体の大型化にともなって、ある程度強度を確保し、かつ発熱を極力低減させたセメントに期待が高まりつつあり、普通ポルトランドセメントに多量の高炉スラグ微粉末(以下スラグと記す)またはフライアッシュを組み合わせた2成分系あるいは3成分系の混合セメントが、注目されてきている。ここでは、スラグを80%以上含有するセメントコンクリートの耐久に関する技術資料を得るため、35年間日射・風雨をうける屋外(小倉セメント工場)に暴露したスラグ高含有セメント使用コンクリート柱の物理的性状、水和物を調べると同時に、電子顕微鏡により内部組織の観察を行って検討した結果、耐久性を十分保持していることを確認した。
まとめ
スラグ高合有セメントを用いたコンクリートで、35年間屋外に暴露した供試体の耐久性について、種々試験した結果、圧縮強度、内部組織、水和物などからみて、耐久性を十分保持していることを確かめた。しかし、スラグを多量含有しかつ石膏量が多い高硫酸塩スラグセメントのような場合、コンクリートの配合条件、気象、環境条件にもよるが、表面部分のアブサンデン現象が生じやすいようであるので、表面の保護対策を考慮するのが望ましいと考えられる。
PDFファイル名 012-02-1108.pdf


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