種別 | 報告 |
主題 | 高性能収縮低減材を用いたCFRCの基礎物性 |
副題 | |
筆頭著者 | 依田和久(鹿島建設技術研究所) |
連名者1 | 末永龍夫(鹿島建設技術研究所) |
連名者2 | 宇田川秀行(電気化学工業) |
連名者3 | 森本丈太郎(電気化学工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1053 |
末尾ページ | 1056 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 普通セメントに新しく開発した高性能収縮低減材(以降混和材という)を混入して得られるCFRC(以降CFRC-Dという)は、蒸気養生などの特殊な養生を不要とし、予備実験により、諸物性が従来のCFRC(以降CFRC-Aという)と同等以上である見通しが得られた。この混和材の主成分は電炉溶融法により得られるカルシウムアルミネート系鉱物と無機硫酸塩である。硬化過程は、初期に混和材主体の水和反応により生成されるエトリンガイトの結晶生成・成長が先行し、続いてポルトランドセメントの水和反応がおこるものである。このため、この混和材を用いたCFRCは、早強性及びエトリンガイトの収縮補償効果による低収縮性を有する。本研究では、CFRC-Dによるカーテンウォールパネルの開発を目指し、本報告では、CFRC-Dの基礎物性について、すでに実績のあるCFRC-Aとの比較検討を行うものである。 まとめ 本実験において、新しく開発した高性能収縮低減材を混入して得られたCFRCは、特殊な養生を行わないで、蒸気養生後さらにオートクレーブ養生を行った従来のCFRCに比べ、フレッシュ時の性状がほぼ同等で、早期に高強度が発現し、低収縮性であることが分かった。今後、実験データの信頼性、スケールアップした部材での物性、暴露試験による耐久性などの評価を行い、カーテンウォールパネルの開発に向けて鋭意研究を進めていくものとする。 |
PDFファイル名 | 012-02-1183.pdf |