種別 | 報告 |
主題 | 各種短繊維補強材を用いた吹付けコンクリートの研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 田村富雄(三井建設技術開発推進部) |
連名者1 | 酒入修(三井建設技術研究所) |
連名者2 | 蓮尾孝一(三井建設技術研究所) |
連名者3 | 樋口正典(三井建設技術研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1065 |
末尾ページ | 1068 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 新素材繊維のコンクリート補強材としての利用が各所で進み、繊維材料の種類、形状、使用方法も多岐に渡っている。ここではアラミド繊維、ビニロン繊維の短繊維集束材及び、比較のための鋼繊維を吹付けコンクリートの補強材に用いるための基礎的な実験を行なったので報告する。 まとめ 今回行なった試験により、短繊維のモルタル補強効果については、ビニロン繊維と鋼繊維はほぼ同程度であり、アラミド繊維はそれらを上回る性能を有することがわかった。さらに、吹付けによる試験体と通常打設による試験体の試験結果を比較することにより、短繊維の混入が吹付けモルタルの係わる品質低下の軽減に寄与する可能性を得た。ここで、ビニロン繊維と鋼繊維を比較した場合、モルタル補強効果については同等であるが、耐久性の面からみると、ビニロン繊維の方が有利であるといえよう。特に、鋼繊維の発錆等を考慮に入れる場合には、鋼繊維のかわりにビニロン繊維の使用が考えられる。アラミド繊維については、モルタル補強効果は鋼繊維、ビニロン繊維を上回り、耐久性についても問題はないが、砂による表面処理をほどこすために、現状としては経済性問題を残している。なお、今回は短繊維補強モルタルにおける品質について、通常打設及び吹付けでの結果を報告するにとどまった。短繊維のモルタル補強効果に対して最も影響があるのは、付着性能であると考えられるため、今後は短繊維、特にアラミド繊維、ビニロン繊維についてモルタルとの付着力を高めるような表面処理についての研究を行なっていきたいと考えている。 |
PDFファイル名 | 012-02-1186.pdf |