種別 | 報告 |
主題 | 炭素繊維を緊張材に用いたプレストレストコンクリートはりの曲げ実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 岡野素之(大林組) |
連名者1 | 小畠克朗(大林組) |
連名者2 | 木村耕三(大林組) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1111 |
末尾ページ | 1116 |
年度 | 1990 |
要旨 | まえがき 長繊維系新素材の中には、「高強度、軽量、高耐久性」等の優れた特長を有するものがあり、主に橋梁を対象としてプレストレストコンクリート(以下PCと呼ぶ)部材の緊張材への利用についての研究が行なわれている。しかし、新素材は種類が多く、引張特性、付着性能等に違いがあるため、これらを緊張材に使用したPC部材の曲げ性能も新素材により違いがある。今回、付着力の小さい、炭素繊維からなる緊張材(以下炭素繊維ロッドと呼ぶ)を同時に4本定着するマルチストランド定着体を新しく開発し、炭素繊維ロッドを緊張材に用いたPCはりの曲げ実験を実施した。本報告は同実験の概要と結果について検討を加えたものである。 まとめ コンクリートとの付着力の小さい炭素繊維ロッドを緊張材に使用した、PCはりの曲げ実験の結果次のことがわかった。(1)炭素繊維ロッドは、PC鋼より線と同様にPC用緊張材として使用できる。(2)炭素繊維ロッドを緊張材に使用し、その保証引張強度の60または75%の緊張力を導入したPCはりは、良好な構造性能を示し、定着部も健全である。(3)グラウトをしない場合は、緊張材にPC鋼より線を使用したはりと構造性能はほぼ同等であり、諸荷重も既往の計算方法で評価できる。(4)グラウトをした場合は、引張鉄筋の降伏まではPC鋼より線を使用したはりと構造性能はほぼ同等であるが、降伏の後はグラウトをしない場合に近く、最大荷重も付着力を考慮しない方法で評価する方が妥当である。 |
PDFファイル名 | 012-02-1194.pdf |