種別 | 報告 |
主題 | ステンレス異形棒鋼を用いたRC梁の曲げ・せん断実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 松崎育弘(東京理科大学) |
連名者1 | 中野克彦(東京理科大学) |
連名者2 | 井上隆夫(鹿島建設) |
連名者3 | 古川知明(新日本製鐵) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1181 |
末尾ページ | 1186 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 筆者らは、これまでにコンクリート構造物の抜本的な防食策として鉄筋の代わりにステンレス鋼を利用する方法を取り上げ、異形棒鋼を試作し、構造材への利用に関する研究を進めてきた。昨年度の報告では、ステンレス鋼3種(SUS304、SUS410、SUS430)について、素材の機械的性質及びせん断補強筋に用いた場合のRC梁の構造性能を把握する為に実験を行い、十分に構造材と成り得ることを報告した。本報は、昨年度の結果を踏まえ、オーステナイト系ステンレス鋼SUS304を取り上げ、シリーズ1、2では、せん断補強筋に用いることによりせん断性状を把握し、シリーズ3では、主筋・せん断補強筋に用いることにより、曲げ性状を把握することを目的とする。 結論 以上、ステンス異形棒鋼を用いたRC梁の曲げ・せん断実験により次の結果が得られた。(1)ステンレス異形棒鋼及び鉄筋をせん断補強筋に用いたせん断実験の結果から、ひび割れ性状、変形性状、耐力について顕著な差は見られず、素材試験により得られた0.2%耐力を用いることにより、既往の耐力式によりせん断耐力が評価できる。(2)ステンレス異形鋼及び鉄筋を主筋に用いた曲げ実験の結果から、ひび割れ性状においては差はなく、変形性状においては降伏に至るまでの性状に明確な降伏点が現れない違いはあるが、全体の履歴性状としてはほぼ同等であると言える。 |
PDFファイル名 | 012-02-1206.pdf |