種別 報告
主題 人口軟岩材料の開発
副題
筆頭著者 岸清(東京電力)
連名者1 百瀬和夫(東京電力)
連名者2 深沢栄造(鹿島建設)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
1
先頭ページ 1197
末尾ページ 1202
年度 1990
要旨 はじめに
ダム、橋梁等の重要構造物の基礎地盤の一部を良質材で置換え、安定化させる工事においては、置換材料として長期的な使用実績のあるコンクリートを用い、基礎地盤としての機能と長期的な安定性を確保するのが一般的である。しかし、置換工事の対象となる基礎地盤が軟岩である場合には、コンクリートの剛性が周辺地盤の剛性と比較して大きいことから、置換材料あるいは周辺の地盤に局所的に応力集中を生じたり、地震時における地盤の振動性状が複雑となることが予想される。そこで、置換材料の品質としては、周辺の地盤と同程度の剛性を有し、長期的に安定しているものが適しており、あわせて施工性、経済性に優れていることが要求される。本報告は、重要構造物の基礎地盤が軟岩である場合の置換材料として開発した、人工軟岩材料の開発経緯、物性及び長期安定性についてとりまとめたものである。
おわりに
軟岩地盤の置換材料として開発した人工軟岩材料は、物理・力学特性が周辺の基礎地盤と同程度であり、また、長期安定性についても材令4年にわたる各種試験、分析結果から、強度は発現状況が安定しており、また水和反応による生成物も不安定な性状を示すことがないことを確認した。更に長期にわたる安定性については、40℃促進養生、水和反応機構の解明及び硫酸ナトリウム水、重炭酸ナトリウム水等による浸漬試験により、物理・力学特性に間題ないことを確認しており、重要構造物の基礎地盤となり得る材料であると判断した。なお、本材料は、開発実用化して約5年を経過しており、これまでに約13万m3の製造、打設実績を得ている。
PDFファイル名 012-02-1209.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る