種別 論文
主題 初期強度を増進させるための粒子組成を制御した普通ポルトランドセメントの諸特性
副題
筆頭著者 細羽利幸(小野田セメント)
連名者1 佐竹紳也(小野田セメント)
連名者2 末吉康一(間組)
連名者3 大崎幸雄(間組)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 27
末尾ページ 32
年度 1991
要旨 まえがき
工期の短縮および工期の挽回、厳寒地区の寒中コンクリートおよびプレキャストコンクリートの養生短縮等に早強性をもち、ひびわれの起こりにくいセメントが必要とされている。早強ボルトランドセメントは、普通ボルトランドセメントに比ベクリンカーの鉱物組成が異なるとともに粉末度が高いため、若材令での強度発現は大きいが、水和発熱量が大きく部材が大きい場合、温度ひびわれが入り易いなどの欠点もある。本文は、普通クリンカーの粒子組成を調整することにより、普通セメントより若材令での強度発現が大きく、早強セメントに比べ水和発熱量が小さい早強性普通セメントを試製し、各種コンクリートの諸特性について、普通セメントおよび早強セメントを用いたコンクリートと比較検討した結果について述べたものである。
まとめ
早強性普通セメントのキャラクターとして、化学組成を普通セメントと同じとし、粒子組成をブレーン比表面積で4200±100(cm2/g)、N値で1.05~1.15程度とすることにより、コンクリートとして以下に示すような利点を得ることが可能となることが認められた。(1)所定のスランプを得るのに必要な単位水量は、普通セメントと同程度である。(2)ブリージングは、普通セメントを使用した場合より少ない。また凝結時間も普通セメントを使用した場合より早くなり、早強セメントを使用した場合に近い性状を示す。(3)強度発現は若材令、特に材令3日以内で大きく、材令7日以降は普通セメントを用いた場合と同等の強度発現を示す。またブレーン比表面積4200(cm2/g)程度までであれば、粉末度を高くした方が強度発現性は大きくなる。(4)乾燥収縮ひびわれ抵抗性は、普通セメントおよび早強セメントを用いた場合より大きい。(5)断熱温度上昇の最終温度は、普通セメントを使用した場合と同等で、上昇速度は普通セメントと早強セメントの中間程度である。(6)強度発現は蒸気養生を行った場合も普通セメントに比べて大きく、上記の諸特性と考え合わせ、プレキャスト製品への応用が最適であると考える。
PDFファイル名 013-01-1001.pdf


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