種別 | 論文 |
主題 | 転圧貧配合コンクリートに対する高炉スラグ微粉末の利用 |
副題 | |
筆頭著者 | 戸川一夫(和歌山工業高等専門学校) |
連名者1 | 中本純次(和歌山工業高等専門学校) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 39 |
末尾ページ | 44 |
年度 | 1991 |
要旨 | まえがき 近年、超硬練りコンクリートを転圧締固める施工方法が開発され、ダムではRCD工法、道路舗装ではRCCP工法と称して、その施工実績はしだいに増加する機運にある。RCD用コンクリートおよびRCCP用コンクリートは従来のコンクリートとくらべると貧配合である。転圧超硬練り貧配合コンクリートの配合設計法やコンクリートの品質改善については、まだ研究の余地が残されているように考えられる。当研究室では数年前より転圧超硬練りコンクリートの品質改善に関して高炉スラグ微粉末の有効利用を確立するために種々の実験的検討を行ってきた。その結果単位セメント量が55kg/m3のような貧配合超硬練りコンクリートに高炉スラグ微粉末を細骨材に置換えて使用することは、強度、発熱、乾燥収縮等の諸特性を著しく改善できることが明らかになった。本研究はさらに貧配合のコンクリートに高炉スラグ微粉末を有効に利用するために実験的な検討を行うものである。 結論 本実験結果を要約すると次のとおりである。1)高炉スラグ微粉末を細骨材と置換えることでVC値は大幅に低下する。その低下の程度はスラグの比表面積が小さいほど大きくなる。2)高炉スラグ微粉末を細骨材と置換えることでコンクリートの充填率は高くなるが、その効果は比表面積の小さいスラグの方が高い。3)高炉スラグ微粉末を細骨材と置換えることで圧縮強度は大幅に増大する。その程度は単位セメント量が低いほど著しいが最も効果的な単位セメント量は大略40kg/m3程度のところにあるように思われる。4)高炉スラグ微粉末を細骨材と置換えると単位セメント量が少ない配合ほど材令経過にともなう圧縮強度の伸びは高くなる。 |
PDFファイル名 | 013-01-1003.pdf |