種別 論文
主題 高品質PCグラウトの配合選定と練りまぜ方法
副題
筆頭著者 辻幸和(群馬大学)
連名者1 浦野真二(群馬大学大学院)
連名者2 池田正志(群馬大学)
連名者3 橋本親典(群馬大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 155
末尾ページ 160
年度 1991
要旨 はじめに
PCグラウトは、プレストレストコンクリート構造物において、緊張材とコンクリートを一体化させ、また緊張材を腐食から保護する役割をもつため、注入作業時の流動性、充てん性および強度等の品質が要求される。これらの品質条件を満たすため、高性能減水剤の使用は効果的であったが、一括練りまぜ方法によると、PCグラウトに要求される品質を満足させる配合の範囲は、狭いものであった。本研究では、PCグラウトの要求品質を満たす配合の範囲の拡張を目指し、ブリージングの低減に効果のあるとされている分割練りまぜ方法を採用して、最適とされる一次水セメント比で一次練りまぜを行い、その後高性能減水剤を二次水と一緒に混入して二次練りまぜを行って製造するPCグラウトについての実験結果を報告するとともに、分割練りまぜ方法の採用によるPCグラウトの流動性の改善効果および高性能減水剤の使用量が及ぼす影響を主体に検討する。
おわりに
PCグラウトの配合選定にあたり、練りまぜ方法を変えて実験を行った結果、以下のことが明らかとなった。(1)分割練りまぜ方法は、セメント粒子の分散あるいは凝集状態を変化させ、一括練りまぜ方法で製造した同一配合のPCグラウトよりも流動性を向上させる。特に高性能減水剤の添加率が小さい場合や、水セメント比の小さい配合において効果が大きい。(2)分割練りまぜ方法を採用すると、高性能減水剤を添加しないPCグラウトはブリージングが減少するが、高性能減水剤を添加すると、ブリージングは同程度か、増加し、過剰に添加すると材料分離が著しくなる。(3)分割練りまぜ方法を採用する場合、二次水とともに高性能減水剤を1%以上添加すると、材料分離の影響で膨張率が低下したり、強度が著しく低下するため、1%以下の添加率に制限することが望ましい。
PDFファイル名 013-01-1023.pdf


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