種別 論文
主題 鋼菅充てん用コンクリートに関する基礎的研究
副題
筆頭著者 小野義徳 (小野田セメント)
連名者1 吉川智史(小野田セメント)
連名者2 今村義則(小野田セメント)
連名者3 小川学(小野田セメント)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 191
末尾ページ 196
年度 1991
要旨 はじめに
近年、高層建築物の躯体構造システムとして、力学的特長に併せ、施工の省力化や信頼性の向上が図れるという長所を有する鋼管コンクリート構造が注目されている。鋼菅充てん用コンクリートの要求特性としては、1)流動性に優れ、充てん性が良いこと、2)ブリージング水の発生がなく、コンクリートの充てん後に空隙を作らないこと(例えばダイヤフラム下面)、3)硬化後の収縮がないこと、などが挙げられる。本研究は、鋼管充てん用コンクリートの開発を目的としたもので、ブリージングを低減するための分離防止材を使用したコンクリートについて、高性能AE減水剤の種類の違いによる影響を把握し、また、このコンクリートを使用した模擬柱試験体による物性を測定し、鋼管充てん用コンクリートとしての特性に関して検討した。
まとめ
本実験は、鋼管充てん用コンクリートに試製した分離防止材を使用したコンクリートについて、高性能AE減水剤の種類の違いによる影響を検討し、また、実構造物への適用の基礎的資料を得るために模擬柱試験体による物性を検討した。本実験の範囲内で得られた結果を要約すると次のとおりである。(1)練り上り直後のスランプフローは高炉セメントB種と普通セメントとで差はないが、いづれの高性能AE減水剤においても普通セメントの方が経時変化は小さい。(2)ブリージングは普通セメントの方が高炉セメントB種よりも発生する速度が緩やかな傾向で、最終的なブリージング率が小さい。(3)試製した分離防止材の使用量が増すにつれてブリージング低減効果は大きいが、流動性を確保するために高性能AE減水剤の添加量を大きくする必要があり、このために凝結が遅れて初期の強度が小さくなるため、実用的な分離防止材の使用量は22kg/m3程度が良い。(4)模擬柱試験体コンクリート天端の変位は打設以後約65時間経過まで膨張側を示した。
PDFファイル名 013-01-1029.pdf


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