種別 論文
主題 水中不分離性コンクリートの流動性の保持に及ぼす各種混和剤の作用に関する研究
副題
筆頭著者 大友建(大成建設)
連名者1 松岡康訓(大成建設)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
1
先頭ページ 197
末尾ページ 202
年度 1991
要旨 はじめに
水中不分離性コンクリートには、種々の施工条件に適合したコンクリートの品質を得るために、水中不分離性混和剤のほか、高性能減水剤、AE減水剤などの混和剤が合わせて使用されることが一般的である。特に著者らが大規模海中コンクリート構造物の合理化施工を目的として研究した低発熱高流動性水中不分離性コンクリートなど、低発熱性混和材を多量に含むコンクリートにおいては混和剤の種類や添加量がコンクリートの性質を鋭敏に支配する傾向がある。本研究は、水中不分離性混和剤・高性能減水剤・AE減水剤がセメントの水和反応に及ぼす影響を調査することにより、各種混和剤の作用機構を明らかにし、コンクリートの流動性の保持メカニズムについて考察を加えたものである。
まとめ
本研究により得られた知見は以下に示すとおりである。1)水中不分離性混和剤または高性能減水剤、AE減水剤を添加したペーストでは、いずれの混和剤の混入によっても水和反応が遅れる。高性能減水剤とAE減水剤を併用した場合には、遅延が著しい。2)水和発熱曲線におけるドルマント期の終了時間は、コンクリートにおける凝結の始発時間の状態に対応し流動性の損失と関係がある。したがって、凝結の遅延現象あるいは流動性の保持はセメントの水和反応の停滞によるものと考えられる。3)水中不分離性混和剤の置換度はコンクリートの凝結に影響を及ぼす。また水中不分離性コンクリートの凝結の遅延は、水中不分離性混和剤のセメント粒子への吸着現象であると考えられる。4)水中不分離性混和剤とAE減水剤が共存する場合には、水中不分離性混和剤のセメント粒子への吸着により液相中のAE減水剤の濃度が高くなり、この結果凝結の遅延が著しくなると考えられる。
PDFファイル名 013-01-1030.pdf


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