| 種別 | 論文 |
| 主題 | 高強度・超高強度コンクリートの圧縮破壊性状に及ぼす粗骨材品質の影響 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 谷川恭雄（名古屋大学） |
| 連名者1 | 中村正行（三重大学） |
| 連名者2 | 柴田辰正（日本セメント） |
| 連名者3 | 小高茂央（名古屋大学大学院） |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 13 |
| 号 | 1 |
| 先頭ページ | 209 |
| 末尾ページ | 214 |
| 年度 | 1991 |
| 要旨 | まえがき 最近、高性能AE減水剤やシリカフュームなどの開発により、低水セメント比で流動性に富んだ1000kgf/cm2以上の圧縮強度を持つ超高強度コンクリートの製造が可能となりつつある。一方、骨材の品質がコンクリートの強度性状に大きな影響を及ぼすことは既によく知られているが、セメントペーストの強度を最大限に発揮させるためには、セメントペーストよりも強度の大きい骨材を選定する必要がある。しかし、骨材のような粒子状材料の強度を正確に測定する方法は、まだ確立されていない。本研究では、粗骨材の品質が高強度・超高強度コンクリートの圧縮強度に及ぼす影響について検討するとともに、母材モルタル強度とコンクリート強度の関係から、粗骨材の見かけ強度を推定する方法およびマイクロクラックの発生・進展状況ついて、一連の実験的検討を行った。なお、本研究は、建設省総プロNew RC(委員長:青山博之東大教授、高強度コンクリート分科会主査:友澤史紀東大教授)の一環として行ったものである。 まとめ 本研究では、高強度・超高強度コンクリートの圧縮強度におよぼす粗骨材品質の影響およびマイクロクラックの発生・進展状況について実験的考察を行った。本実験の結果は、およそ以下のようにまとめられる。1)高品質の骨材を使用した場合でも、圧縮強度が1000kgf/cm2を超すようなコンクリートでは、強度の頭打ち現象が見られる。2)高品質の粗骨材を使用すると、コンクリートの圧縮強度は母材モルタルの強度よりも大きくなる場合がある。3)筆者らの提案した粗骨材強度推定方法によって、使用した粗骨材のコンクリート中での見かけの圧縮強度を推定することができる。4)本研究で用いた粗骨材の見かけの圧縮強度の推定値として、段戸産砕石(高品質骨材)では約1150kgf/cm2、岡崎産砕石(中品質骨材)では約1000kgf/cm2、鈴鹿産砕石(低品質骨材)では約800kgf/cm2の値を得た。5)高品質骨材を使用した超高強度コンクリートでは、中品質骨材を使用したものに比べて、骨材クラックの量は少ない。6)超高強度コンクリートの場合、直接破壊に至らせるクラックは破壊の直前まで発生しない。 |
| PDFファイル名 | 013-01-1032.pdf |