種別 | 論文 |
主題 | 実大柱を対象とした高強度コンクリートの打設方法に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 庄司芳之 (日本国土開発) |
連名者1 | 尾上修(日本国土開発) |
連名者2 | 佐原晴也(日本国土開発) |
連名者3 | 竹下治之(日本国土開発) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 257 |
末尾ページ | 262 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 柱や壁のような鉛直部材では、1層あたりの打込み高さが大きいと、ブリージングや圧密差により上下方向の強度差が生じやすく、また、振動締固めが十分に行えない部分も生じやすい。このため、JASS 5では高強度コンクリートの1層あたりの打込み高さを60cm程度とし、その都度十分に振動締固めを行うとしている。しかしながら、施工性を考えるとコンクリートの品質に悪影響がない範囲内で、1層あたりの打込み高さは大きい方が有利である。そこで本研究では、適切な高強度コンクリートの施工方法を決定するために、モデル柱の1層あたりの打込み厚さを種々変化させて振動締固め実験を行い、打込み高さと締固めの程度について検討した。締固めの良否は、粗骨材のふるい分け試験、採取したコア供試体の圧縮強度および透水試験結果によって判定した。さらに、この振動締固め実験で把握した施工方法の妥当性の確認を目的として、実際の高層RC建物で施工される柱を対象として打設実験を行い検討した。 まとめ 1層の打設高さ、締固め方法などを変化させて、高強度コンクリートの打設方法について実験的に検討を行った結果、次のようなことが分かった。(1)粗骨材のふるい分け試験、単位体積重量測定試験および透水試験結果からは、1層あたりの打設高さと締固め程度の間にはそれほど密接な関係は認められなかったが、コアの圧縮強度試験結果からはかなり密接な関係が認められた。(2)本試験の結果から、柱コンクリートの一層あたりの打設高さは約75cm程度以下にし、その都度1点につき15秒程度締固めを行うのがよい。(3)実大の柱を用いた実験から、予備実験で把握した打設方法により施工すれば、設計基準強度を満足する十分な強度が得られることが分かった。 |
PDFファイル名 | 013-01-1041.pdf |