種別 論文
主題 シリカフュームを混入した高強度コンクリートのワーカビリチーおよび力学特性に関する研究
副題
筆頭著者 金武漢(韓国忠南大学校)
連名者1 洪悦郎(関東学院大学)
連名者2 鎌田英治 (北海道大学)
連名者3 児玉和巳(エヌエムビー)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 297
末尾ページ 302
年度 1991
要旨 まえがき
近年、土地の有効利用・居住性・建築コストの低減の面からRC造高層建築物の計画が増加し、コンクリートの高強度化が必要となっている。高性能減水剤のみを利用した現場打ちコンクリートの高強度化にも限界が見られている一方、超徴粉末「シリカフューム」を利用した高強度コンクリートの開発及び製造が注目され、1982年のノルウェーにおける「シリカフュームの利用に関するセミナー」、翌1983年の「産業副産物のコンクリートヘの利用に関する国際会議」等を通じてその顕著な効果が認識された。本研究は産業副産物の有効利用という観点でシリカフュームとフライアッシュを混入した高強度コンクリートのワーカビリチーと力学的特性を実験的に研究し、その適用可能性を検討したものである。
まとめ
シリカフューム及びフライアッシュを混入した高強度コンクリートのワーカビリチーと力学的特性を検討した本研究の結果を要約すると次のようになる。1)各混和材の混入率が増加するに従ってコンクリートの単位容積重量及び空気量は低下する傾向がみられ、プレーンコンクリートと同一スランプを得るための高性能減水剤の量は増加する。また、フライアッシュコンクリートではシリカフュームコンクリートよりスランプロスが大きく現れている。2)シリカフュームの混入率が多くなるほど、フライアッシュの混入率が少なくなるほど、圧縮及び引張強度が高くなり、材令180日のSF30及びFA10の圧縮強度でそれぞれ776、749kgf/cm2であった。3)混和材を混入した高強度コンクリートの場合、圧縮強度に対する引張強度の比率は全体的に1/12~1/16で普通強度コンクリートに比べ小さく、圧縮強度の増加によりさらに小さくなる傾向がみられフライアッシュを混入したコンクリートは長期にわたる引張強度の増進が著しい。4)いずれの混和材を混入した場合もプレーンコンクリートに比べ、動弾性係数及び静弾性係数が低く、このような傾向はシリカフュームの場合顕著である。また、混和材を混入したコンクリートの強度推定には、反発度法が有効であると考えられる。
PDFファイル名 013-01-1048.pdf


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