種別 論文
主題 コンクリートの耐衝撃性に関する実験的研究
副題
筆頭著者 岡村雄男(山梨大学)
連名者1 桧貝勇(山梨大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
1
先頭ページ 315
末尾ページ 320
年度 1991
要旨 まえがき
建設技術の進歩・向上から、コンクリートが今までに経験したことのないような新しい分野で使用されたり、計画や設計の段階で想定されていた荷重を大幅に上回る条件下で使用される機会が増えてきた。この使用条件の過酷化の一つに衝撃による負荷がある。コンクリート構造物が衝撃荷重を受けてもその機能を果たすように設計し衝撃に対する安全性を確保する必要がある。しかし、脆性材料の一つであるコンクリートの衝撃荷重下での性状は、破壊現象が静的荷重の場合と異なりかなり複雑であること、さらに試験方法の難しさもあり、あまり明確になっていないのが現状である。特に、素材としてのコンクリートの衝撃による圧縮特性は、衝撃曲げ特性、高速載荷試験による圧縮特性及びコンクリート構造物として衝撃抵抗性などに関する研究に比較するとその研究は少ない。この理由の一つとして、コンクリートの衝撃圧縮強度が、静的荷重による圧縮強度のように明確に定めることが困難であることが挙げられる。本研究は、コンクリートの衝撃による圧縮破壊現象の中から、衝撃条件を選択して、衝撃圧縮強度の評価法を検討することを目的としたものである。具体的には、落錘式衝撃圧縮試験を実施し、衝撃力作用時の供試体のひずみの計測、衝撃力作用後の供試体が持つ残留強度及び重錘の跳ね返り等を求め、衝撃体が比較的遅い速度で衝突する場合の衝撃圧縮特性について実験的に検討したものである。
まとめ
落錘式衝撃試験によってコンクリートの衝撃圧縮性状について基礎となる検討を行った。得られた結果を要約すると以下の通りである。1)1回の衝撃による検討結果を総合判断すれば、コンクリートに衝撃荷重が作用する前後の残留強度に着目することによって、衝撃圧縮による損傷の評価ができると考えられる。今回の検討においては、残留強度の値、重錘の跳ね返り率、ひずみ及びひび割れ状況等が残留強度比0.9を境として変化しており、この残留強度比0.9を一つの限界状態とみなしてもよさそうである。2)1回の衝撃による残留強度比が1.0以下である様な荷重が繰返し載荷されると、数回から数10回で破壊に至る。
PDFファイル名 013-01-1051.pdf


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