種別 | 論文 |
主題 | ノッチを有するコンクリート曲げ供試体の軟化挙動 |
副題 | |
筆頭著者 | 古村福次郎(東京工業大学) |
連名者1 | 安部武雄 (東京工業大学) |
連名者2 | 篠原保二 (東京工業大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 321 |
末尾ページ | 326 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに コンクリート特有の不均一性のため、コンクリート構造物のクラック先端に、軟化領域が形成されるということは良く知られている。軟化領域とは、マイクロクラックが累積しているにも関わらず、応力伝達が可能な非線形領域である。その軟化領域内の応力分布は、変形とコンクリートの軟化特性によって決定される。従ってコンクリート内のクラック進展による破壊現象を詳細に検討する場合、引張応力下におけるコンクリートの破壊エネルギーや引張軟化曲線などの軟化特性を明らかにしていく必要がある。本研究では、コンクリートの軟化特性を解明するための一助として、最大耐力後も安定した荷重-変位関係が測定できる曲げ試験方法を用いて、初期ノッチ深さ、載荷速度、最大骨材寸法、水セメント比及び材令がその軟化挙動に及ぼす影響について検討する。さらに、スロークラック成長と曲げ変形モードとの関係についても考察する。 結論 本実験で得られた結論を以下に要約する。1)破壊エネルギーは、載荷速度、最大骨材寸法が増加するほど、また初期ノッチ深さ、水セメント比が減少するほど、増大する。2)材令に伴う破壊エネルギーの増加は、圧縮強度、曲げ強度と比べて小さい。3)コンクリートの最大耐力後の軟化挙動は、骨材のクラック拘束によって大きく影響を受け、その他の影響が明確に現れないこともある。4)ノッチを有するコンクリートの曲げ変形モードは、ノッチの上方のリガメント内に回転中心をもつ剛体の回転運動とみることができる。この回転中心は、最大耐力までリガメントの中央付近にあるが、その後スロークラック成長に伴って、上へ移動する。 |
PDFファイル名 | 013-01-1052.pdf |