種別 | 論文 |
主題 | 乾燥によるコンクリートの変形と応力の数値シミュレーション |
副題 | |
筆頭著者 | 椿龍哉(横浜国立大学) |
連名者1 | 下場和重(横浜国立大学大学院) |
連名者2 | Monoj K.Das (横浜国立大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 409 |
末尾ページ | 414 |
年度 | 1991 |
要旨 | 序論 コンクリートのクリープや乾燥収縮等の時間依存材料特性には、弾性係数や強度に比べて大きな統計的変動が含まれていることがこれまでに指摘されている。この統計的変動は、周囲の温度や湿度等の変動のような外部要因と、コンクリートの配合等の変動に代表される内部要因により生じると考えられる。また、コンクリートのクリープや乾燥収縮は、コンクリート内の水分移動やひびわれ等の巨視的な内部機構により影響を受けることも明らかにされている。このようなコンクリートの時間依存材料特性の内部機構は実際に供試体を用いて行う実験では把握することが困難である。そこで、数値シミュレーションにより検討することが考えられるが、少なくとも粗骨材の構造レベルで数値シミュレーションを行うためには、数値モデル化に多くの自由度が必要となる。本研究では、このような数値モデル化の際に、「コンクリート要素」と称する一種の複合要素を用い、それが乾燥収縮の解析に有効であることを示す。また、本解析により、乾燥収縮の統計的変動における粗骨材の配置に代表されるコンクリートの内部構造の影響度を定量的に把握する。 結論 コンクリートの乾燥収縮の巨視的な内部機構とその統計的変動の傾向を把握するために、コンクリート要素を用いた有限要素解析によりモデル供試体に関して数値シミュレーションを行った。その結果、コンクリートを粗骨材の構造レベルでモデル化する場合、コンクリート要素を用いることにより、実際の解析に影響する自由度の数を大幅に減少させることができ、解析を効率よくできることが確認された。また、数値シミュレーションの結果、粗骨材のランダムな空間的配置が水分拡散および乾燥収縮の統計的変動におよぼす影響の程度を把握することができた。 |
PDFファイル名 | 013-01-1067.pdf |