種別 | 論文 |
主題 | CFRC製面状発熱体の発熱特性に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 片平冨二夫(住友金属工業) |
連名者1 | 計和弘(住友金属工業) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 457 |
末尾ページ | 460 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 炭素繊維(CF)はガラス繊維や有機合成繊維と異なり、電気を通す性質があるため、CFを混入した複合材は導電材料となり、通電することにより発熱する。また、CFと同じく導電性を有する粉体カーボンブラック(CB)を混入することによっても、複合材は導電材料となる。これらの材料を用いてセメント系複合材を成形する方法としては、注型法、押出法、抄造法があるが、注型法ではCFが均一分散しにくく、また3次元配向となること、押出法では材料の練込みあるいは成形時に受けるせん断力等により、CFが折損することが問題となる。これらの結果として、発熱効率の低下、発熱量の板内ばらつきの増加等を引き起こすことになる。一方、抄造法では材料が水分リッチの状態で混合され、これらを薄いシート状に抄き上げ、積層するためCFの折損が少なく、かつCFも2次元配向するため、注型法、押出法に比較して、発熱効率も高く、板内ばらつきも低減できるため、最も適した成形法と言える。ここでは、CFおよびCBの混入量をパラメータとして、抄造法により成形したセメント系複合材(CFRC)の発熱特性を実験的に明らかにしたので報告する。 緒言 CFおよびCBを混入したセメント系複合材の発熱特性を実験的に検討し、以下の知見を得た。(1)長さが6mmのCFを混入した場合が最も発熱効果が高い。(2)CF、CBとも混入量が多いほど比例的に発熱効果が高くなるが、その効果はCFの方が高い。(3)発熱ばらつきはCF、CBとも混入量が多いほど大きくなるが、その程度はCBの方が小さい。 |
PDFファイル名 | 013-01-1076.pdf |