種別 | 論文 |
主題 | モルタルの凍害評価手法としてのAE計測 |
副題 | |
筆頭著者 | 嶋田久俊(北海道開発局) |
連名者1 | 堺孝司 (北海道開発局) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 467 |
末尾ページ | 472 |
年度 | 1991 |
要旨 | まえがき 近年、微小ひびわれが生じる時に発生するAEの特性によって、コンクリートの破壊現象を明らかにしようとする研究が活発に行われている。筆者らも、凍結融解作用を受けるモルタルのAE計測を行い、AEのほとんどは凝結時に発生すること、凍結融解サイクルが増加しても1サイクル当りのAE発生数が増加する傾向は見られないこと等を明らかにすることができた。しかし、満足できる位置標定結果が得られておらず、計測条件が確立しているとは言い難い状態にある。AEの発生源位置標定は、材料内部の微小破壊の成長過程を定量的かつ立体的に把握できるため、凍結融解過程における劣化挙動を明確にするためには不可欠であると考えられる。本研究は、各種条件がAE位置標定結果におよぼす影響等について検討を行ったものである。 結論 本研究で得られた結論を以下にまとめる。(1)凍結融解作用を受けるモルタルから発生するAEの位置標定では、波形データから求めた到達時間TWを用いる必要がある。波形から求めた到達時間TWを用いた場合でも、振幅が小さいものほど標定するのが困難になる傾向がある。(2)センサ位置と位置標定誤差との関係から、センサで囲まれる領域が、最大になるように配置し、各々のセンサが他の3つのセンサから同程度の距離に位置するように供試体形状を決定することが望ましいと考えられる。(3)センサ接着に感熱接着剤を用いることによりAEが発生するため、グリースを用いたほうがよいと考えられる。しかし、その場合、センサ感度は低下し、ばらつきも大きくなる。(4)検討結果に基づいて行ったAE計測から、微小クラックによるAEは凍結融解1サイクル目に最も多く発生していること、発生位置は供試体全体に分布していることが示された。 |
PDFファイル名 | 013-01-1078.pdf |