種別 論文
主題 弾性波法を適用したコンクリート内部の空隙および鉄筋位置の推定に関する解析的研究
副題
筆頭著者 山田和夫(愛知工業大学)
連名者1 山本正岳 (愛知工業大学大学院)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
1
先頭ページ 485
末尾ページ 490
年度 1991
要旨 はじめに
筆者らは、従来からコンクリート中を伝播し検出された弾性波の周波数特性に着目したコンクリートの非破壊試験方法の確立を目的として一連の実験的研究を行ってきたが、本論文はこれらの実験結果を理論的な観点から考察することを目的として行った解析的研究の一成果である。筆者らは、先に差分法を適用した3次元波動伝播解析プログラムを開発し、その妥当性および適用性を確認したが、このプログラムには、コンピュータの占有メモリーを少なくできるという利点がある反面、解析モデルの境界条件の取扱いが煩雑で複雑な解析モデルに適用する際の制約が多いという欠点があった。そのため、本報では境界条件の取扱いが比較的簡単な2次元有限要素法を適用した弾性波動伝播解析および周波数応答解析を実施し、コンクリート内部に存在する空隙および鉄筋と検出弾性波の周波数特性との関係について解析的に検討を行った。
結論
本研究では、弾性波法を適用したコンクリートの劣化度評価方法の確立を目的とした基礎的研究の一つとして、弾性波法による空隙および鉄筋位置評価の可能性について解析的に検討を行った。本研究で得られた結果を要約すると、およそ次のようになる。1)弾性波動伝播解析の結果を用いて算定した周波数応答特性と周波数応答解析による結果とは、周波数応答の全体的な特徴および卓越周波数の出現状況とも極めてよく一致した。2)介在物からの反射波が明確に捉えられる場合には、最大共振周波数およびそれよりも低周波数領域における共振周波数の出現状況と振幅値に注目することによって、介在物のかぶり厚さだけでなくその種類も特定できる可能性がある。3)介在物が鉄筋の場合、かぶり厚さが大きくなるとともに介在物からの反射波の特定が難しくなるため、その位置評価は介在物が空隙の場合に比較して困難である。
PDFファイル名 013-01-1081.pdf


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