種別 | 論文 |
主題 | 電位ステップ法を用いたコンクリート中鋼材の腐食モニタリング技術の検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 宮田恵守(日本電信電話) |
連名者1 | 高沢壽佳(日本電信電話) |
連名者2 | 後藤信弘(新日本製鐵) |
連名者3 | 松岡和巳(新日本製鐵) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 515 |
末尾ページ | 520 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに コンクリートの中性化や塩害による鉄筋の腐食は、鉄筋コンクリート構造物の耐久性上重要な課題である。コンクリートに覆われたこの鉄筋腐食を非破壊で検知する手法として自然電位や分極抵抗を測定する方法が注目され、多くの研究によってその有効性が示されている。この中で、分極抵抗は鉄筋の腐食速度に関する有益な情報を与えるが、フィールドにおいて実構造物を対象に腐食モニタリングを行う場合には、1)鋼材の電気化学的な特性のため分極抵抗の測定に長時間を必要とする、2)コンクリート中に測定電流が分散するため測定の位置分解能が劣化する、という2つの大きな問題が残されている。そこでこの2つの問題点を解消した、フィールドにおいて迅速にかつ正確に分極抵抗を測定する腐食モニタリング技術について検討を行った。本報告では、第一の課題である測定時間の問題を解決するため、コンクリート中鋼材の電位をステップ状に走査した時の応答電流波形を解析して分極抵抗をより短時間で測定する技術、について検討した結果を述べる。 まとめ 本検討により以下の点が明らかになった。1)電位をステップ状に走査して界面2重層を急速に充電した後の電流と電流変化率の関係を用いて分極抵抗を求める事が可能である(電位ステップ法)。2)電位ステップ法による分極抵抗の測定値は、交流インピーダンス法による測定値と良く一致する。3)電位ステップ法を用いることにより、コンクリート中鋼材の腐食モニタリングに要する時間を1測定点あたり10秒程度に短縮することが可能である。 |
PDFファイル名 | 013-01-1086.pdf |