| 種別 | 論文 |
| 主題 | コンクリート表面被覆の塩害防止効果ならびにその評価法について |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 浜田秀則（運輸省） |
| 連名者1 | 福手勤（運輸省） |
| 連名者2 | 阿部正美（運輸省） |
| 連名者3 | 山本邦夫（運輸省） |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 13 |
| 号 | 1 |
| 先頭ページ | 533 |
| 末尾ページ | 538 |
| 年度 | 1991 |
| 要旨 | はじめに コンクリート構造物の塩害防止対策としてこれまでに種々のものが考えられているが、コンクリートの表面被覆もその一つである。これは塩素イオン、水分、酸素といった鋼材腐食の原因となる物質のコンクリートヘの侵入を防止することを目的としている。コンクリートの表面被覆材料としては、これまでに種々のものが考案され、徐々に実績も増えつつある。しかしこれらの被覆材料の海洋環境下における耐久性・塩害防止効果は定量的に十分把握されているとは言い難く、また各種材料の規格、評価方法等も確立されてはいない。以上の状況に鑑み、以下に列挙する項目を主目的として一連の実験を実施した。1)異なる数種の塗膜の海洋環境下における耐久性、および塩害防止に関する各種性質の把握2)塩害防止を主脹とした各種塗装材料の評価方法の検討 実験はRC供試体を用いて行い、上記の目的に加え以下に示す項目についても検討を行った。3)コンクリート中の鉄筋の電気化学的測定の有効性4)塗膜の色彩測定の有効性5)コンクリート中の鉄筋の腐食に及ぼす影響要因。本文は、実験の概要およびそれより得られた知見を取りまとめるものである。 結論 一連の実験より得られた結論を以下にまとめる。(1)今回試験を実施した塗装システムは、一部に例外はあったものの、全体的に見てその耐久性もよく、かつ塩害防止効果が認められた。(2)内部鉄筋の電気化学的測定は、鉄筋の腐食状況の推定に有効であり、また、コンクリートの表面塗装の効果を間接的に評価する手法としても有効である。(3)塗膜表面の変色を定量化する上で、色彩測定は有効である。(4)コンクリート中の塩分含有量ならびに塗膜の電気抵抗は、内部鉄筋の腐食に影響を及ぼす要因の一つであると考えられる。(5)塗装システムを適切に評価するためには、耐久性(耐候性)および耐塩害性の双方を総合的に評価することが必要である。 |
| PDFファイル名 | 013-01-1089.pdf |