種別 論文
主題 アクリルゴム系弾性防水材による鉄筋コンクリート造の塩害防止に関する効果の評価
副題
筆頭著者 桝田佳寛(建設省)
連名者1 安田正雪(建設省)
連名者2 谷川伸(東亜合成化学)
連名者3 武田晋治(東亜合成化学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
1
先頭ページ 545
末尾ページ 550
年度 1991
要旨 まえがき
塩害による鉄筋コンクリート構造物の早期劣化の対策として、鉄筋の腐食要因である塩分、水分、酸素の外部からの浸透を阻止する目的で、コンクリート表面を防水材で塗装被覆する方法がある。コンクリート中に既に各レベルの外観的な損傷状況に加えて鉄筋腐食に対する塩害劣化要因を内在した場合、3種のアクリルゴム系弾性防水材による塩害防止効果を促進試験で進めてきたが、試験期間がまだ短いという点で評価には不十分であった。そこで、本研究では、鉄筋腐食に対する劣化要因を内在している場合、塗膜の塩害防止効果についてさらに長期の促進試験を継続し、実暴露試験を加えて評価したものである。
まとめ
本実験で得られた結論をまとめて次に示す。(1)本試験では、全ての供試体でアクリルゴム系弾性防水材の付着力強さはコンクリート下地に対して10kg/cm2以上であり、塩害促進処理、実暴露処理により低下しないことが認められた。(2)塩分0.6%までの供試体で、アクリルゴム系防水材はコンクリートのかぶり厚さを50~100mm増加させたと同じ塩害防止効果があることが認められた。(3)コンクリート中に塩分濃度の濃淡分布が存在する場合、鉄筋腐食は濃淡分布界面で起こり易く、発錆後は徐々に濃塩分部へ進行し、平均化することがわかった。(4)3種類のアクリルゴム系防水材を比較すると、樹脂量の大きい中塗材を使用した防水材が塩害防止効果に優れており、ひびわれ挿入部も含めて鉄筋腐食を抑制することがわかった。尚、本実験の長期促進試験及び屋外暴露試験の結果から得られた上述の結論は、既発表の短期促進試験で得られた結論と同様の傾向であり、矛盾する点は認められなかった。
PDFファイル名 013-01-1091.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る