種別 | 論文 |
主題 | 海岸に暴露したコンクリートへの塩分浸透について |
副題 | |
筆頭著者 | 太田利隆(北海道開発局) |
連名者1 | 佐々木慎一(北海道開発局) |
連名者2 | 堺孝司(北海道開発局) |
連名者3 | 高柴保明(北海道開発局) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 589 |
末尾ページ | 594 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに コンクリート中の鉄筋の腐食を促進する塩化物イオンは、コンクリート練り混ぜ時に材料から混入するものと、コンクリート硬化後外部から浸透するものとに分けられる。前者については鉄筋の初期の腐蝕速度を低く抑えるため、土木学会コンクリート標準示方書ではRC構造物の場合0.6kg/m3以下と規定している。一方後者は材料、配合、養生、かぶり、暴露条件、暴露期間、塗装などに大きな影響を受けるのみならず、その量も多く鋼材腐食に及ぼす影響も大きい。本研究は留萌海岸で行っている暴露試験のうち、20年経過したRC桁について、コンクリート中に浸透した塩化物とコンクリートの材料、配合の影響についてまとめたものである。 まとめ 本研究の結果次のことが明らかとなった。1)普通ポルトランドセメントの塩化物浸透に対するW/Cの影響が大きい。W/C47%以上では塩化物はコンクリート内部まで浸透する。またW/C43.7%でも暴露期間が長くなるに従い、徐徐に浸透して行く。2)混合セメントの塩化物浸透阻止能力は大きく、W/Cに余り影響されないかぶり5cm以上ではほとんど浸透しない。またコンクリート表面付近には比較的短期間で多量の塩化物が蓄積される。3)塩化物は重力による水分の移動に伴い、桁の下部に多量に蓄積する。スラブなどではかぶりのとりかた(例えば5cm以上)に一考を要する。4)コンクリート練りまぜ時に多量の塩化物を混合している場合、その後の塩化物浸透量は少ない。5)塩化物のコンクリートへの浸透はコンクリートの僅かな品質の変化により大きく変動する。品質管理が特に大切である。6)海水を練り混ぜ水として使用した場合、可溶性塩化物の割合が大きい。 |
PDFファイル名 | 013-01-1099.pdf |