種別 | 論文 |
主題 | 海洋暴露試験に基づく各種コンクリートによる塩分浸透量の推定 |
副題 | |
筆頭著者 | 竹田宣典(大林組) |
連名者1 | 迫田惠三(東海大学) |
連名者2 | 十河茂幸(大林組) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 595 |
末尾ページ | 600 |
年度 | 1991 |
要旨 | まえがき 海洋環境下に建設されたコンクリート建造物には、年月の経過とともに塩化物イオンが侵入し蓄積する。塩化物イオンは、鉄筋腐食の進行に関係する要因であり、その浸透速度は構造物の耐久性に影響を及ぼす。その浸透状況は、コンクリートの品質、使用環境条件および施工条件によって異なり、鉄筋腐食に及ぼす影響は、今だ十分に解明されているとは言い難い。本論文は、海洋環境における暴露試験結果により、各種のコンクリート中への塩化物イオンの浸透量の長期的な予測を行うとともに、打継目やひびわれが鉄筋腐食の進行に及ぼす影響について検討した結果を示すものである。 まとめ 本研究により得られた結論を以下にまとめる。(1)海洋暴露試験によって得られた塩化物イオンの浸透量より、塩化物イオンの拡散係数を求めた結果、高炉スラグおよびシリカフュームを混入したコンクリートの拡散係数は小さく、塩化物イオンの浸透は遅いことが認められた。(2)飛沫帯においては、酸素が十分に供給され、塩化物イオン混入量が多いため、鉄筋の腐食の進行は他の環境に比べて速い。ひびわれが存在する場合は、さらに腐食の進行は顕著になる。しかし、海中、海上大気中のように、酸素および塩化物イオンのいずれか一方が十分に供給されない場合は、腐食の進行は緩やかである。(3)打継目が存在する場合は、その部分より発錆し、防食上の弱点となるために、打継目を設ける場合は、十分に注意して施工する必要がある。 |
PDFファイル名 | 013-01-1100.pdf |