種別 論文
主題 短繊維CFRCの強度に及ぼす混練諸条件の影響について
副題
筆頭著者 高野良広(新日本製鐵)
連名者1 山田寛次(新日本製鐵)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
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先頭ページ 761
末尾ページ 766
年度 1991
要旨 はじめに
短繊維を用いた繊維強化モルタルの強度物性を支配する主要な要因の一つとして材料中の繊維長が挙げられる。炭素繊維(以下CFと略す)は強度・弾性率に優れる反面、繊維径が細く伸びが小さいため、混練時にミキサーやモルタルより加わる外力により繊維が折損することが予想される。しかし炭素繊維強化モルタル(以下CFRCと略す)に関する既往の研究でこの現象を検討した例は少なく、繊維切損を支配する要因や繊維折損の度合とCFRC強度との関係等不明確な点が多い。本論ではCF折損の度合がCFRCの混練諸条件すなわち混練条件(混練速度、総回転数、初期繊維長)やCFの物理的性状(繊維径、繊維強度、弾性率)に依存すると考え、CFの切損状況やその支配因子、さらにそれがCFRC強度へ及ぼす影響について論述する。
本研究で得られた知見
1)CFの切損度合は混練条件により異なり、初期の繊維長が一定であれば混練総回転数が小さいほど、また混練総回転数が一定ならば初期の繊維長が長いほど残存繊維長は長くなる。2)混練時間が短い場合あるいは初期の繊維長が長い場合、繊維の均一分散混練が困難となり、結果として強度に悪影響を及ぼす。従って、混練機器により均一分散可能でかつ残存繊維長を最も大きくできる混練総回転数や初期繊維長が存在するものと考えられる。3)混練条件一定では、繊維強度Ts×繊維断面係数Zが大きいCFほど、残存繊維長は長くなる。4)CFRCの強度は混練後のアスペクト比とよい相関があり、今回の実験の範囲においては使用繊維強度による相関よりも顕著であった。5)CFRCの強度はCFの表面酸素量によっても影響を受ける傾向がうかがわれた。
PDFファイル名 013-01-1132.pdf


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