種別 | 論文 |
主題 | 短炭素繊維で補強したモルタの曲げ特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 輿石直幸(早稲田大学大学院) |
連名者1 | 三谷一房(早稲田大学大学院) |
連名者2 | 田村恭(早稲田大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 767 |
末尾ページ | 772 |
年度 | 1991 |
要旨 | 緒言 短炭素繊維補強モルタル(以下CFRMという)においては、短炭素繊維(以下CFという)をマトリックス中に均一分散させることや、CF-マトリックス界面の付着性を高めることが困難であるとされている。この点については、シリカフューム等の微粒子混和材や高性能減水剤等の使用が効果的であることが報告されている。しかしながら、CF-マトリックス界面の性質が、CFの補強効果やCFRMの破壊性状に及ぼす影響については必ずしも明かでない。本研究はこの点に着目し、普通ポルトランドセメントの他にシリカフュームと低収縮セメントを用いた3種類のマトリックスに対して、汎用及び高性能タイプのCFをそれぞれ混入したCFRMを作製し、各種の実験を行った。その結果、CFの種類によってマトリックスの性質がCFの補強効果やCFRMの破壊性状に及ぼす影響に顕著な差異が認められたので報告する。 結言 本実験の結果を要約すると以下の如くである。(1)Sf混合セメント及びECを使用したCFRMでは、繊維混入率の増加に伴うCR分散性の低下が緩やかであるため、その結果としてCFRMの曲げ特性は著しく増加した。(2)GPCFを用いたCFRMでは、Sf混合セメント及びECの使用がCF-マトリックス界面の付着性の向上に有効であり、特に亀裂発生後の性質(曲げ強度・靭性)が著しく向上した。(3)HPCFは用いたCFRMでは、CFの弾性係数及び引張強度が大きいため、弾性域における性質(静弾性係数・初亀裂強度)に対するCFの補強効果が顕著であった。一方、GPCFを用いたCFRMでは、弾性域における性質よりも亀裂発生後の性質に対する補強効果が高かった。 |
PDFファイル名 | 013-01-1133.pdf |