種別 | 論文 |
主題 | 織成の異なる炭素繊維メッシュ補強モルタルの曲げ強度について |
副題 | |
筆頭著者 | 林隆介(新日本製鐵) |
連名者1 | 山田寛次(新日本製鐵) |
連名者2 | 木村裕光(鐘紡) |
連名者3 | 稲場伸一(鐘紡) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 785 |
末尾ページ | 788 |
年度 | 1991 |
要旨 | 緒言 最近、新素材繊維の建築材料への利用の研究開発が盛んに行われており、その中でも、炭素繊維(以下、CFと略す)を補強材とした炭素繊維強化モルタル系材料の研究報告が多い。上記繊維強化モルタルの補強形態は、短繊維と連続繊維に分けられ、さらに後者は、ロッドのような1次元、メッシュのような2次元、立体織物のような3次元の補強形態が考えられる。それぞれの補強形態により特徴があるが、2次元補強材は、プレハブ的で曲面補強が可能であるといった1、3次元補強形態の中間的特徴をもち、研究対象としては興味深く、応用展開の可能性が大きいと考えられる。一方、2次元補強材としては、使用するモルタル中の骨材粒径を考慮すると、組織は密なものでなく、骨材が通過できるように開口部を設けることが必要である。このため、開口部を設けた格子状の網状成形体(以下、CFメッシュと記述する)が考えられ、炭素繊維強化モルタルの研究が報告されている。また、織り組織の差異についての報告としては、織成が異なるCFメッシュで補強した炭素繊維強化モルタルの、引張に関する基礎的な物性の報告がある。本研究では、CFメッシュで補強した炭素繊維強化モルタルの曲げに関する基礎的な物性を報告する。 まとめ 今回の検討結果から以下のことがわかった。1)各種CFメッシュの引張強度、弾性率は、経糸、緯糸方向に用いたCFのフィラメント数および織り間隔によらず、織り組織が図1のタイプ(b)に比ベタイプ(a)のメッシュの方が異方性が大きい傾向にある。2)炭素繊維メッシュ強化モルタルの終局曲げ強度は、鉄筋コンクリートの曲げ強度式が適用できる。今後、剥離破壊および剪断破壊における設計検討を進める。 |
PDFファイル名 | 013-01-1136.pdf |