種別 論文
主題 低発熱型高炉セメントを用いたコンクリートの諸特性と温度ひびわれ抑止効果
副題
筆頭著者 曽根徳明(小野田セメント)
連名者1 山崎満雄(小野田セメント)
連名者2 古田誠剛(小野田セメント)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 827
末尾ページ 832
年度 1991
要旨 はじめに
近年、コンクリート構造物は長大橋の基礎、LNG地下式貯蔵タンクの底版、原子力発電所のタービン基礎等に代表されるようにますます大型化の傾向にある。これら構造物においてはコンクリートの温度上昇により温度ひびわれが発生する可能性があり、温度ひびわれ制御対策の検討は構造物の機能性維持からきわめて重要な課題である。各種、温度ひびわれ対策のうち低発熱性のセメントを用いてコンクリートの温度上昇を低減することは基本的かつ効果的な手段である。低発熱性のセメントとしては中庸熱セメントが一般的であるが高炉セメントも使用される事例が多い。しかし、高炉セメントは必ずしも発熱の低滅が達成できないとの報告もある。本研究はマスコンクリート用セメントとして高炉セメントの低発熱化を目的に開発した、低発熱型高炉セメントを用いたコンクリートの基本的な特性を従来の高炉セメントを用いた場合と比較検討し、また、大型モデル実験によって温度ひびわれ抑止効果について検証したものである。
まとめ
研究の範囲より得られた結果を要約すれば、以下のとおりである。(1)低発熱型高炉セメントの水和熱は高炉セメントB種より、約10cal/g小さい。(2)低発熱型高炉セメントコンクリートの断熱上昇温度は高炉セメントコンクリートより7〜17%程度小さく、かつ、上昇温度1℃あたりの強度が大きい。(3)低発熱型高炉セメントを用いたコンクリートの温度ひびわれ制御効果に関して大型実験により確かめられた報告は少ないが、壁状コンクリート構造物を想定した大型モデル実験によって、本セメントは温度ひびわれの抑制に効果的であることが実験によって確かめられた。
PDFファイル名 013-01-1144.pdf


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