種別 論文
主題 マスコンクリートの温度応力ヘのクリープの影響に関する研究
副題
筆頭著者 梅原秀哲(名古屋工業大学)
連名者1 北川善己(名古屋工業大学大学院)
連名者2 吉田弥智(名古屋工業大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
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先頭ページ 845
末尾ページ 850
年度 1991
要旨 まえがき
マスコンクリートの温度応力問題では、現在のところ、解析手法として有限要素法等を用いて温度応力を推定することが可能となっている。しかし、若材令時のコンクリートの応力-ひずみ関係に関しては、時間の経過に伴う弾性係数の増加およびクリープその他による応力緩和の影響の両者を考慮し、さらにこれが温度履歴や材令に大きく依存していることを的確に表す解析モデルの提案や研究例も十分とはいえない。そこで本研究では、若材令時のコンクリートのクリープ特性の把握を目的として、若材令のコンクリートを対象としてクリープ試験を行い、粘弾性レオロジーモデルによるクリープ構成式の評価を行った。さらに温度応力の計測を行った鉄筋コンクリート橋脚基礎フーチングを対象として、クリープを考慮した温度応力解析(以下クリープ解析と略記)を行い、実測結果との比較検討を行った。
結論
本研究で得られた結果をまとめると以下の通りである。1)若材令コンクリートのクリープ特性に与える温度の影響に関して試験結果より、載荷材令5日における供試体温度が40℃の場合のクリープ・コンプライアンスは、20℃の場合に比べ約1.3倍、80℃では20℃の場合の約1.8倍となることが明らかとなった。2)載荷材令1日の若材令コンクリートのクリープ構成式として、Voigt要素を2個直列結合した4要素モデルが試験結果と最もよく適合することが明らかとなった。3)温度応力の計測を行った構造物を対象として、積算温度によって評価した弾性係数を用い、4要素モデルを基にして提案したクリープ構成式を用いて温度応力解析を行った結果、クリープを考慮しない弾性解析に比べ、応力が約20〜50%軽減され、圧縮応力が作用する範囲内で実測結果を精度よく推定できることが明らかとなった。
PDFファイル名 013-01-1147.pdf


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