種別 論文
主題 吊橋下部工マスコンクリートの急速施工とひびわれ制御
副題
筆頭著者 田嶋仁志(首都高速道路公団)
連名者1 西洋司(首都高速道路公団)
連名者2 粂原善隆(鉄建・東洋・大豊JV)
連名者3 澤村秀治(三井・五洋・白石JV)
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
1
先頭ページ 863
末尾ページ 868
年度 1991
要旨 はじめに
大規模橋梁の下部工およびダムなどに代表されるマスコンクリート構造物では、セメントの水和熱に起因する温度上昇を抑制し、温度ひびわれの発生を制御するため、多くは1.5m以下の小さいリフト高さで施工されている。そのため、一般には非常に長い工期を要している。一方、社会的な需要から、これらのマスコンクリート構造物の急速施工を求める気運があり、一部では既に工期短縮化の検討が進められている。現在建設中の首都高速12号線吊橋では、約60,000m3の重力式アンカレイジを3.5mの大リフト高によって1年間で打設する急速施工を行った。これに伴い、超低発熱性セメントの使用、液体窒素によるプレクーリング等の温度ひびわれ制御対策を導入した。ここでは、本工事におけるひびわれ制御を特に設計的側面から示し、一部、計測結果についても報告する。
まとめ
本工事で得られた主な成果は、以下のとおりである。1)超低発熱性セメントの性能試験を行い、優れた発熱特性を持つことを確認した。この結果、本工事では超低発熱性セメントを全面的に採用した。2)夏季に打設するブロックには、液体窒素によるプレクーリングを適用した。設計では、構造物を温度応力発生のメカニズムから3タイプに分類し、各々について必要な打込み温度を解析的に求めた。3)実施工においても、超低発熱性セメントは要求する発熱特性を満足した。?体の温度履歴は、性能試験結果を解析に反映させたことにより、設計段階で精度よく推定することができた。4)これらの結果、夏場における3.5mリフトのブロックにおいても、ピーク温度を34〜45℃に抑えることが可能となり、温度ひびわれを十分に制御できることができた。
PDFファイル名 013-01-1150.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る