種別 | 論文 |
主題 | マイクロプレーンモデルによるひび割れコンクリートの圧縮劣化特性の評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 白井伸明(日本大学) |
連名者1 | 佐藤稔雄(日本大学) |
連名者2 | 森泉和人(日本大学大学院) |
連名者3 | 豊田将文(東急建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 55 |
末尾ページ | 60 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 近年、ひび割れコンクリートの圧縮劣化特性を明らかにするため、面内力を受ける鉄筋コンクリート(以下、“RC”と略す)平板に関する実験的研究が多数行われている。なかでも、山口、長沼の研究は注目に値する。彼等はRC平板に関する実験結果を整理し、圧縮強度低減係数は引張ひずみのみの関数として表現できず、コンクリート強度、鉄筋比、縦横筋比の差、軸圧縮力など多くの因子の影響を受け、大きく変動することを示した。つまり、ひび割れを含むRC要素の挙動は極めて複雑であり、一般性のある構成則を定式化することは難しいことを示唆しているようにも思える。これは圧縮劣化挙動を支配するコンクリート内部の損傷進展過程のメカニズムが十分に理解されていないことによると考えられる。本研究では、面内力を受けるコンクリート及びRC平板に関して、マイクロプレーンモデルに基づくFEM解析を行い、実験値と解析値の比較を行う。さらに、本研究で提案する損傷率に基づいて、ひび割れコンクリートの圧縮劣化特性の評価を試みる。 結び 面内力を受けるコンクリート及びRC平板に関して、マイクロプレーンモデルに基づくFEM解析の結果、次のことが判った。1)実験値と計算値の適合性は比較的良好であった。しかし、マイクロプレーンモデルについてはSn−en関係の妥当性も含め、さらに検討する必要がある。2)マイクロプレーンモデルはコンクリート内部の損傷を評価するうえで有効である。3)本研究で提案した損傷率により、ひび割れコンクリートの圧縮劣化特性を説明できる。 |
PDFファイル名 | 013-01-2006.pdf |