種別 | 論文 |
主題 | 繰り返し荷重下における引張硬化のモデル化とその構成方程式 |
副題 | |
筆頭著者 | 小林保之(武蔵工業大学大学院) |
連名者1 | 吉川弘道(武蔵工業大学) |
連名者2 | 小玉克巳(武蔵工業大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 61 |
末尾ページ | 66 |
年度 | 1991 |
要旨 | まえがき 鉄筋コンクリートの非線形挙動は、ひびわれ発生後も鉄筋とコンクリートとの付着作用により、コンクリートがなお引張力を負担するという引張硬化作用(tension stiffening)に大きな影響を受け、その変形解析を取り扱うにあたって重要な要因となる。また、繰り返し載荷を受ける場合は、除荷、再負荷で異なる挙動を示し、さらに複雑な非線形挙動を呈する。これらはいずれも、鉄筋とコンクリートとの付着応力〜すべり関係によるところが大きいと考えられる。そこで、本研究は、付着の微分方程式から導かれた単調載荷引張場における基本モデルを増分型構成則に展開するとともに、これを繰り返し荷重を受ける場合に拡張し、ひびわれの開閉に伴う非線形変形挙動を合理的・解析的に取り扱おうとするものである。 結論 1)吉川らによる単調引張載荷の基本モデルを増分型構成則に書き換えるとともに、これを増分重ね合わせ法により数値計算を実施し、全ひずみ理論と合致することを確認することができた。2)さらに、除荷、再負荷時における引張硬化係数を新たに提案し、繰り返し荷重下における紡錘型のループを再現することができた。3)実験結果との比較においては、鉄筋コンクリート部材全体としての変形挙動およびコンクリートの応力の両者について、良好な一致がみられた。4)本解析モデルが対象とする範囲は、引張領域での繰り返し(片振り)であるが、正負交番載荷においても引張硬化作用が大きな影響を与えることが知られている。現在、本解析モデルを圧縮域まで拡張することを検討中であり、別の機会に発表する予定である。 |
PDFファイル名 | 013-01-2007.pdf |