種別 論文
主題 折り曲げ定着性能に及ぼす鉄筋配置の影響に関する実験
副題
筆頭著者 川上修司(川上建築事務所)
連名者1 藤井栄(京都大学)
連名者2 窪田敏行(近畿大学)
連名者3 森田司郎(京都大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 169
末尾ページ 174
年度 1991
要旨 はじめに
90°折り曲げ定着は、折り曲げ部の支圧抵抗にその性能が支配される定着方式であり、これまでの研究で支配因子について徐々に明らかになってきている。しかしながら、定着される部材の応力状態や折り曲げ方向の影響、投影定着長さの効果の上限、部材内での相対的な折り曲げ位置の影響、複数定着筋の場合の影響等については十分な資料がないのが現状である。本研究はこれらの影響について実験的に調査したものである。
まとめ
1)投影定着長さが大なるほど定着耐力は増大するが正比例の関係になく、反力位置と投影定着長さの幾何学的な関係が等しい場合には、投影定着長さの影響は式(2)のごとく評価でき、その効果は鉄筋径の約15倍で頭打ちとなる。2)折り曲げた側の圧縮反力位置までの距離と投影定着長さの比(a/ldh)が小さいほど定着性能が良好で、定着耐力に及ぼす影響は、式(1)のごとく評価することができる。3)a/ldhが1.0程度以上の場合は定着耐力には差がみられないが滑り剛性は大幅に低下する。4)投影定着長さが同じでも、定着される部材のせいの中央で折り曲げ定着された場合の耐力は部材せいの90%程度の位置で折り曲げた場合より15%程度低下し、滑り剛性も低下する。5)定着鉄筋の間隔が小さいほど定着耐力は低下する。この関係は式(3)で大略評価できる。6)側面かぶり厚さが大きいほど耐力、滑り剛性が増大するが、その効果は鉄筋径の6倍程度のかぶり厚さで頭打ちになる。側面かぶり厚さの定着耐力に及ぼす影響は式(4)で評価できる。
PDFファイル名 013-01-2025.pdf


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