種別 | 論文 |
主題 | 反曲点を有する鉄筋コンクリートはりのせん断耐力について |
副題 | |
筆頭著者 | 古内仁(北海道大学) |
連名者1 | 角田与史雄(北海道大学) |
連名者2 | 林川俊郎(北海道大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 185 |
末尾ページ | 190 |
年度 | 1991 |
要旨 | まえがき 鉄筋コンクリート構造物の設計において、防止されなければならない破壊形式の1つとしてせん断破壊がある。現在、土木学会コンクリート標準示方書では、せん断力に対する安全性の検討に対して耐力評価式を採用している。この評価式は、二羽らによって行われた単純ばりの実験から導かれた実験式が元になっており、その算定値は実験値と良い対応を示すことが知られている。実際の土木構造物では、連続はりやラーメン構造、あるいは地中箱型構造等のようにその形状や作用する外力の位置によって複雑な応力が生ずる。本研究は、せん断力が一定の区間でありながら正負の曲げモーメントが存在し反曲点を有する部材を対象として、そのせん断耐力を調べることを目的としている。実験においては、張出しばりを用い、反曲点から端部載荷点までに単純ばりと同一の曲げモーメント分布が作用するように載荷し、両者のせん断耐力および破壊形態の比較を行い、また、反曲点を支点と見なしたときに上記の単純ばりのせん断耐力式の適用についても検討を行ってみることにした。 まとめ 1)せん断圧縮破壊においては、圧縮鉄筋により耐力が増加する傾向がある。2)反曲点を有するはりにおいては、反曲点を境に二分されるせん断スパンの長さの比(小さいせん断スパン/大きいせん断スパン)によって破壊形式が異なる。また、その境界値は0.3付近である。3)上記の比が大きい場合には、2つのせん断スパンに独立して斜ひびわれが発生し、せん断力は両者における耐力の算定値の平均値とみなすことができる。4)上記の比が小さい場合には、大きい方のせん断スパンに生じた斜ひびわれに支配され、せん断耐力はそのせん断スパンにおける耐力とすることができる。 |
PDFファイル名 | 013-01-2028.pdf |