種別 論文
主題 鉄筋コンクリート損傷床スラブの施工精度
副題
筆頭著者 井野智(北海道大学)
連名者1 杉野目章(室蘭工業)
連名者2 伊藤正義(北海道工業大学)
連名者3 布川信一(清水建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 209
末尾ページ 214
年度 1991
要旨 はじめに
本研究は、床スラブ(単に「スラブ」ともいう)のひび割れやたわみを生じさせる不確定要素の一つである施工精度の実態を明らかにすることを目的として、既往の調査結果を整理分析したものである。標題に掲げる「損傷スラブ」とは、鉄筋コンクリートの床に過大なひび割れや沈下たわみ、あるいは有感振動が発生して使用性を損なうに至った床スラブのことである。健全な床スラブを対象とした「非損傷スラブの施工精度」については、昨年の本年次大会で報告した。今回は、既存の鉄筋コンクリート建物における損傷スラブの厚さ、鉄筋位置、鉄筋間隔、床仕上げ下地モルタルの厚さ等の施工精度、および沈下たわみ量に関する過去23年間に及ぶ筆者らの調査結果を取り上げ、非損傷スラブに関するデータとの違い、施工精度のたわみに及ぼす影響などを明らかにしたものである。
まとめ
以上、これまでに筆者らが行ってきた鉄筋コンクリート建物の損傷スラブに関する調査結果を整理分析し、施工精度の実態とそのたわみに及ぼす影響について以下の知見を得た。1)損傷スラブと非損傷スラブの施工精度には、大きな差異がある。2)床スラブの損傷の程度が大きいほど施工精度が劣る傾向がある。3)施工誤差、特に端部上ば鉄筋の沈下とスラブ厚の不足はスラブ損傷の支配的要因となる。4)RC規準のスラブ厚規定および異形鉄筋使用の有無は、スラブの長期たわみ性状に影響を及ぼす。
PDFファイル名 013-01-2032.pdf


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