種別 | 論文 |
主題 | RC面部材の厚さ中間部載荷におけるせん断補強効果について |
副題 | |
筆頭著者 | 高橋義裕(北海学院大学) |
連名者1 | 角田与史雄(北海道大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 221 |
末尾ページ | 224 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに スラブやフーチングなどのRC面部材のせん断設計では、部材幅全長にわたって破壊が生ずるはり型せん断破壊と、荷重直下のコンクリートが局部的に破壊する押抜きせん断破壊の両者について検討が行われている。また、フーチングの内部に定着力を持つ引抜きせん断耐力に関する研究は、ここ数年急速に進歩し、コンクリート標準示方書にその取扱が規定されるに至っている。しかし、せん断補強鉄筋の効果については、実験データが少ないことや破壊メカニズムが明かでないことから設計方法の規定にまでは至っていない様である。本論文は、これらの問題についての基礎的情報を得るため、引抜きせん断破壊を部材内部に埋め込んだ載荷板を通しての押抜きせん断破壊にモデル化し、部材幅、載荷位置、及びせん断補強鉄筋量を変化させた実験供試体を用いて、静的載荷実験を行い実験的に検討したものである。 あとがき 本研究はRC面部材の厚さ中間部に荷重が載荷された場合についてのせん断補強効果について、両側に対称な張出しをもつ供試体を用いて、供試体幅B、せん断補強鉄筋量、及び荷重載荷板の埋込み位置をパラメータにとり破壊荷重Ptestへの影響について実験的に検討を行った。得られた結果を列挙すれば次の通りである。1)供試体幅がある限界値以下では、破壊荷重が供試体幅に比例するはり型せん断破壊であった。2)供試体幅が上記限界値を越えるときは、押抜きせん断破壊へと移行していく傾向にあった。3)今回のせん断補強鉄筋配置において、十分な部材幅を有する場合においては、そのせん断補強効果は期待できるが、部材幅が狭い場合にはその効果は期待できない。4)下面のひび割れ状況スケッチよりせん断補強鉄筋の存在によりコンクリートの応力分散ははかられているようで、せん断補強鉄筋の増加により無数のひび割れとなっている。5)せん断補強鉄筋が降伏までに至らないうちに供試体は破壊している。 |
PDFファイル名 | 013-01-2034.pdf |