種別 | 論文 |
主題 | 多数回の繰返し荷重を受けるデッキプレート合成床スラブの疲労特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 小森清司(長崎大学) |
連名者1 | 永藤政敏(長崎大学) |
連名者2 | 堤信賢(長崎大学大学院) |
連名者3 | 伊藤善三(日鉄建材工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 237 |
末尾ページ | 242 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに デッキプレートを用いた合成スラブの多数回繰返し荷重下における挙動を調べる為、これまでに単スパン形式や2連続スパン形式のデッキプレート合成床スラブを対象に荷重1tonで200万回の多数回繰返し載荷実験を行ないその成果を報告してきたが、本報では、倉庫や車庫に用いられるかなり大きな繰返し荷重を受ける場合の床スラブを想定し、デッキプレート鋼板の厚さや、コンクリートの厚さ及び、中間支点上の配筋量などを増加した2連続スパン形式のデッキプレート合成床スラブに対して200万回繰返し載荷実験及び短期載荷実験を行い、それらの疲労特性を考察した。 結び 1)単一スパンで設計した床スラブであっても、コンクリート打設時に2スパンを連結し、その中間支点上を異形鉄筋によって十分に補強するならば、2スパンの連続床スラブとして耐力の増大、靭性の確保、ひびわれ性状の改善をはかることが可能である。2)デッキプレート鋼板の厚さとコンクリートの厚さを共に約35%増すことによって約2倍の荷重による200万回の繰返し載荷に対しても十分耐え得る合成床スラブを得ることができる。3)デッキプレート合成床スラブを2連続スパン形式で使用する場合は、終局耐力の1/3程度の荷重であれば200万回の繰返し載荷に対して、打継面のずれや残留たわみの増大を防止することはできないが耐力の低下は繰返しのない場合と比べてわずかである。4)デッキプレート合成床スラブを2連続スパン形式で用いた場合、中間支点部でひびわれが発生し上端筋が破断すると荷重をデッキプレートだけで支えねばならなくなり、ひびわれの位置次第で単純支持よりも不利な支持条件となることがある。しかし、この場合でもデッキプレートが引張材として有効に働くため、それから先の剛性低下は小さい。 |
PDFファイル名 | 013-01-2037.pdf |