種別 論文
主題 多段配筋を有するコンクリートはりの曲げひび割れ性状
副題
筆頭著者 酒井公生(新潟県)
連名者1 丸山久一(長崎技術科学大学)
連名者2 清水敬二(長崎技術科学大学)
連名者3 中村裕剛(長崎技術科学大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 259
末尾ページ 264
年度 1991
要旨 はじめに
近年、鉄筋コンクリート構造物が大型化するにつれ、使用する鉄筋も太くなり、原子力発電所の格納容器や液化天然ガスの貯蔵タンクの床スラブなどではスラブ厚が3m〜5mになり、D51(異形鉄筋、直径51mm)クラスの鉄筋が通常使用されている。このクラスの鉄筋を用いても、耐力上、軸方向鉄筋は5〜6段の過密配筋とならざるを得ず、さらに太い鉄筋(D57、D64)の開発、使用が検討されている。大型の鉄筋コンクリート構造物の耐力算定において、現行の手法を適用する際、主たる問題点が2つある。1つは曲げひびわれ性状であり、他の1つはせん断耐力である。曲げ耐力の算定法は構造物の大小にかかわらず、適用可能と考えられるが、使用状態で発生が予想される曲げひびわれ幅は、構造物の大型化に伴って、相似的に大きくなり、鉄筋の発錆、耐久性上の問題が生じてくる。一方、せん断耐力の算定法に関しては、現行の算定式は、限られた範囲の供試体による実験式であって、多段鉄筋を有する大型構造物への適用の可否については未知である。そこで、本研究では、軸方向に多段配筋となる、鉄筋コンクリート部材の性状について、1)曲げひびわれ幅の算定方法を実験的に検討することとした。実験供試体の寸法は、試験設備の容量から、想定される実構造物の1/2〜1/4とならざるを得ず、したがって2)スケール効果も検討に加えることとした。
結論
多段配筋の曲げひび割れ性状は、2段目以降の鉄筋の大きさと配筋間の距離により影響を受ける。また曲げひび割れ幅へ及ぼすスケール効果の影響は大きく、本研究はモデル実験による実験結果の実構造物への適用について検討を要することを示唆するものである。
PDFファイル名 013-01-2041.pdf


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