種別 | 論文 |
主題 | RCばりの圧縮側に用いる異形棒鋼の圧縮実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 矢代秀雄(日本大学) |
連名者1 | 清水庸介(日本大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 269 |
末尾ページ | 274 |
年度 | 1991 |
要旨 | まえがき 鉄筋コンクリート部材では、曲げを受けると引張側鉄筋の降伏後、圧縮側の被りコンクリートの圧縮破壊ならびに剥落により、耐荷能力が一時的に低下する。その際、圧縮側鉄筋に座屈を生じると耐荷能力は急激に低下する。しかし、横補強筋の間隔を密に配筋して、圧縮側鉄筋の座屈を抑制することにより、大きな変形まで部材の耐荷能力を確保できることが既往の研究によりわかっている。本研究は、異形棒鋼の一軸圧縮実験を行い、圧縮を受ける異形棒鋼の座屈性状を把握し、梁の大変形時における耐荷能力を算定する際に必要と思われる圧縮側鉄筋の応力−ひずみ関係を得ようとするものである。 まとめ 異形鉄筋の一軸圧縮実験により次のことが得られた。1)圧縮を受ける異形棒鋼の応力−ひずみ関係は、座屈に伴い、引張を受ける場合と少し異なり、特に降伏する直前において勾配が緩やかになる傾向がみられた。2)圧縮を受ける鉄筋の横補強筋による座屈抑制は、鉄筋の呼び径に応じた間隔で配筋することが望ましく、降伏応力を維持できる間隔の境界は、鉄筋の呼び径の8倍前後となっている。3)圧縮実験の拘束長さによる差異は、梁の曲げ実験におけるあばら筋間隔による差異と同じような傾向を示している。以上のことより、鉄筋コンクリート部材の大変形時における耐荷能力を算定する場合の圧縮側鉄筋の応力−ひずみ関係の仮定は、横補強筋の間隔を考慮し、棒鋼の圧縮実験における応力−ひずみ曲線を用いることが望ましい。 |
PDFファイル名 | 013-01-2043.pdf |