種別 論文
主題 高軸力および変動軸力を受ける鉄筋コンクリート柱の変形性状
副題
筆頭著者 阿満重幸(青木建設)
連名者1 白井伸明(日本大学)
連名者2 安達洋(日本大学)
連名者3 小野新(日本大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 339
末尾ページ 344
年度 1991
要旨 はじめに
筆者らは高軸力および変動軸力下における鉄筋コンクリート(以下“RC”と略す)柱の耐震性能を評価することを目的として、軸力の大きさ及び載荷方法を変動因子としたRC柱の正負水平繰返し載荷実験を行い、実験結果及び検討結果について報告した。文献では、全体水平変形を曲げ変形成分とせん断変形成分に分離し、曲げ挙動についてはファイバー法により説明できることを示した。さらに、全体変形に占めるせん断変形の割合が比較的多いことを指摘し、軸力がせん断挙動に及ぼす影響やせん断抵抗機構の解明を今後の問題点として残した。本研究では、軸力の大きさ及び載荷方法を変動因子としたRC柱の正負繰返し載荷実験を行い、変形性状の詳細な把握並びにせん断抵抗機構の解明を試みる。
結び
以上、高軸力及び変動軸力を受けるRC柱の変形性状及び抵抗機構を詳細に検討した結果、次のことが明らかとなった。1)軸力が過大になると、材軸方向及び材軸直交方向の伸縮量が増大し、これがコンクリートの劣化につながり、柱のじん性が低下する。2)全体変形を曲げ理論とせん断理論に基づいて曲げ変形とせん断変形成分に分離することが可能である。また、各変形成分が全体変形に占める割合や曲げあるいはせん断剛性の低下は荷重履歴に依存することが判った。3)軸力と曲げによる材軸方向のコンクリート直応力はファイバー法により、せん断による材軸直交方向のコンクリート直応力及びせん断応力はせん断理論により評価できる。これらの応力を重ね合わせ、RC柱のコンクリート内部応力分布を再現することにより、せん断抵抗機構を把握し、関連するパラメータを定量的に評価できた。
PDFファイル名 013-01-2055.pdf


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