種別 | 論文 |
主題 | 高強度コンクリートを用いたRC短柱の力学性状に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 藤原敏夫(フジタ) |
連名者1 | 狩野芳一(明治大学) |
連名者2 | 寺岡勝(フジタ) |
連名者3 | 佐々木聡(フジタ) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 433 |
末尾ページ | 438 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 近年、高強度コンクリート(設計基準強度Fc=480kg/cm2程度)を用いた高層RC造建物の開発が行われ、実用化されている。RC建物のより高層化や架構形態の多様化に対応して、更に高強度の材料(Fc=600〜1000kg/cm2のコンクリート、及び高強度鉄筋)を用いた開発研究が行われてきており、筆者らも柱・梁接合部について若干の検討をしている。高強度コンクリートを用いた梁及び柱部材の耐力に関する調査によると、曲げ耐力は、平面保持を仮定しコンクリートの応力度−歪度曲線を適切に評価した曲げ解析で、比較的良く予測できることを示している。しかし、せん断耐力については、既往のせん断耐力算定式では実験値との対応があまり良好ではない。これは、コンクリート強度やせん断補強筋の効果が適切に評価されていないことによると考えられる。高強度材料を用いた柱の靭性は、若干検討されているが、データも少なく不明な点が多いと考えられる。以上のことを考慮して、本研究では、高強度材料を用いたRC短柱について、耐震設計に必要な資料を得ることを目的とし、主としてせん断耐力性状を把握するための実験を行い、それを検討するとともに、せん断耐力及び水平限界変形角(靭性)について、既往のデータも併せて検討する。 まとめ 以上の検討により以下のことが知れた。1)最大荷重、及びその時のせん断補強筋の歪度、ひび割れ幅について、ηw、Pw、wσy、の影響を調べると共に、最大荷重以降の耐力低下について、せん断補強筋の影響と、せん断ひび割れ幅及びその開き方について調べ、それらの特性が知れた。2)高強度材料を用いたRC短柱の終局せん断耐力は、Pw・wσyが40kg/cm2超える場合Pw・wσy=40kg/cm2として式(1)を用いることにより精度良く推定できた。又、水平限界変形角(靭性)は、式(2)を用いることにより概ね推定できた。 |
PDFファイル名 | 013-01-2071.pdf |